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スマホのディスプレイの低消費電力化・高精細化が可能なIGZO液晶新技術、シャープと半導体エネルギー研究所が共同開発


スマートフォンなどモバイル機器向けの液晶ディスプレイのより一層の高精細化や低消費電力化、タッチパネルの高性能化の実現が可能になる新技術をシャープと半導体エネルギー研究所が共同開発しました。

これによってすさまじく高解像度の液晶にもかかわらず電力消費は今までよりも低い、結果的にバッテリーがもっともつ、というような新製品が出てくることが予想されます。

シャープと半導体エネルギー研究所がディスプレイを革新する酸化物半導体の新技術を共同開発 | ニュースリリース:シャープ
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/120601-a.html

これが試作した4.9型のスマートフォン向け液晶ディスプレイ。解像度は720×1280、画素密度は302ppi。


そしてこれが試作した6.1型のモバイル機器向け液晶ディスプレイで、解像度はなんと2560×1600、画素密度は498ppi。クリックすると拡大画像になるのでわかりますが、非常に高精細です。


次は試作した3.4型の有機ELディスプレイ(フレキシブルタイプ)。解像度は540×960で、画素密度は326ppi。


さらにこれが13.5型の有機ELディスプレイ(白色OLED+RGBカラーフィルター)、解像度は3840×2160(QFHD)に達しており、画素密度も326ppiになっています。


今回共同開発したIGZOは、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)により構成される酸化物半導体に結晶性を持たせたもの。現行のIGZOに対し、より一層の薄膜トランジスタの小型化や高性能化が実現でき、高精細化が進むスマートフォンなどモバイル機器向けの液晶ディスプレイへの採用が期待できるとのことで、有機ELディスプレイへの適用も可能だそうです。

・つづき
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in モバイル,   サイエンス, Posted by darkhorse

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