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毎週木曜日に自動的にチップを送れるウェブサービス「Gittip」

By epSos.de

匿名で少額のチップを送ることができるウェブサービスが「Gittip」です。クレジットカードから必要金額をチャージして送金できるほか、自分でアカウントを作っていればチップを送ってもらうことができ、その送ってもらったチップを使って誰かに送るということもできます。

Gittip - Inspiring Generosity
https://www.gittip.com/



ジョン・D・アンド・キャサリン・マッカーサー基金では、毎年30人を「ジーニアス・グラント(天才賞)」に選出し、5年間にわたって1人あたり総額50万ドル(約3900万円)を支給しています。選ばれた人は「あなたが選ばれました」という連絡の電話があるまで、候補であることすら知らないそうですが、Gittipはいわば、クラウドソースのジーニアス・グラントです。

「Gittip」というサービス名は「gift tips」を縮めたもの。例えば街のコーヒーショップや、無料で音楽を公開しているミュージシャンを応援するようなもので、「もうちょっとチップを送りたい」とみんなが思えば、積もり積もったチップのおかげで余裕ができて、ショップのサービスが良くなったり、ミュージシャンはもっといい音楽を作れるようになるはず、という考えで作られました。


GittipにはTwitterかGithubのアカウントを登録することができます。お金のやりとりは公開されており、誰がいくら送ったか、いくら送られたかがわかるようになっています。しかし、「誰が誰に送ったか」はわかりません。

これが送信・受信のトップ10。


Gittipからのチップは毎週木曜日に送られ、いくら送るかは8セント(約6円)、16セント(約13円)、32セント(約25円)、64セント(約50円)、1ドル28セント(約100円)から選ぶことができます。ちなみに複数人に送ることもできますが、1週間に24ドル(約1880円)以上を送ることはできません。

ちなみに、自分のアカウントに送られたチップがあれば、そちらから優先的に支払が行われ、足りなくなるとカードから支払が行われます。カード使用時には手数料が30セント+3.9%かかります。

例えば、「アカウントに2ドルある状態で、20人に1ドルずつ寄付する」場合は下記のような計算になります。トータルでの支払は20ドル、そのうちまずアカウントにある2ドルが使われるので、必要なのは「18ドル」。カード手数料として30セントが加わり18ドル30セント、さらに別手数料で3.9%がかかって、チャージされるのは「19ドル2セント」というわけ。


こういった形でクリエイターに直接お金を届けられるシステムはなかなか面白いので、普及して欲しいところ。

By JefferyTurner

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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