総重量3.63キロのコーンは一体どれくらいの量のポップコーンになってしまうのか?実際に必死で作り続けてみたらこうなった
映画のお供として親しまれているポップコーンですが、調理方法はフライパンに入れて熱するだけと簡単なので、家でさくっと作って午後のおやつにすることも可能です。スーパーなどでも小さな袋入りのコーンが購入できるのですが、今回はコストコにて3.63kgという恐ろしい量が入ったORVILLE社のコーンを入手したので、果たしてどれくらいの量のポップコーンを作ることができるのか、実験してみました。
ORVILLE社の3.63kg入りポップコーンはAmazonにて2264円で購入できます。大きさは縦12cm×幅17.5cm×高さ24.5cm。
裏面はこんな感じ。
持ち上げようとすると、ずっしりとした重さを感じます。
裏面の記載を見ると、内容量に3.63kgの文字。
ケースにはコーンがぎっちりと詰まっています。
と、ORVILLE社のポップコーンでどれ程のポップコーンが作れるかを実験する前に、スーパーなどで売っているポップコーン(150g)で一体どれくらいの量が作れるのかを試してみます。
購入したのは北尾商事の「ポンポン ポップコーン」168円。
裏面はこんな感じ。
とうもろこし150gの他に調味料8gもついています。
作り方も書いてあります。コーン50gに対して油は大さじ3杯、調味料は1/4(約2g)。先に底の平らな大きめのお鍋に油と調味料、そしてコーンを入れてから、ふたをして火にかけます。
◆ポップコーン作り開始
まずは、コーンを計量。
コーンを近くで見るとこんな感じ。ぴったり50gになるように量ります。
それをフライパンに移して……
大さじ3杯の油を注ぎます。
コーンが油にしっかり浸るようにします。なお、今回は山盛りのポップコーンが出来上がる予定なので、調味料はなし。後で各人が好きに味付けできるようにしました。
フタをして火にかけると、すぐにガラスが曇ってきました。
2~3分待つと、「ポンッポンッ」という音と共にコーンがポップになってきます。
音が出始めたらフライパンを振りまくります。縦に揺すったり、円を描くように回したりして、フライパンの中のポップコーンを焦がさないよう気をつけます。
フライパンの中の様子が見えなくなってしまいました。
火を止めて、中の様子を確認してみます。この時、火を止めずにフタを開けたりすると、はじけ飛んできたコーンでやけどすること必至なので、注意が必要。
フライパンの中では、まだまだポップになりきれていない色の明るいコーンと、そろそろポップになろうとしている茶色味がかったコーン、そしてまごうことなきポップコーンがひしめきあっています。
再び火にかけます。ミサンガを付けたこの手は誰のものかと言うと……
世界新聞社の松崎さんでした。
世界一周を終え、GIGAZINE編集部にやってきていた松崎さんに、ひたすらフライパンを振るという鬼のような指示が出されつづけ……
火をかけてから約5分後、「ポンッポンッ」としきりに音を立てていたポップコーンが静かになります。この時もすぐにフタを開けてしまうと不発弾がはじけてやけどをするので、何度かフライパンを振って、10秒ほど待ってから開けることをオススメします。
「うわあ~!なんておいしそうなんだろう~!」
どんぶりに盛っていきます。
直径26cmのフライパンで作る場合、50gが最も作りやすく、さらに直径20cm、深さ9cmのどんぶりにちょうど盛りきれる量でした。
これをあと2回繰り返し、150gのコーンを使い切ると、どんぶり3杯分に。
横から見るとこんな感じ。ちなみにこのどんぶりは直径20cm、深さ7cmです。
◆ORVILLE社のポップコーン3.63kgでどれほどの量のポップコーンが作れるのか実験してみた
ということで、ここからが本番。総重量3.63kgのコーンからポップコーンを作ります。
内容量3.63kgということは、単純計算で先ほどの150g入りの「ポンポン ポップコーン」24.2袋分。ポンポン ポップコーンを3.63kg分購入すると約4066円になるので、2264円のORVILLE社のポップコーンは確かに経済的です。
ORVILLE社のポップコーンのパッケージにも作り方が書いてあるのですが、作りやすさを優先して50gずつ作っていくので、今回は先ほどのレシピを使います。
まず、コーンをぴったり50gに計量。
フライパンにコーンをイン。
大さじ3の油をまわしかけて……
コーンがはじけ出すまで待機します。
音が鳴り始めたらしっかりとフタを押さえて、フライパンを振ります。
あっという間にフライパンを占めるポップコーン面積が広がります。
完成。あとは同じことをひたすら……ひたすら……繰り返していきます……。
~開始1時間後~
ORVILLE社のポップコーンはこんな感じに。
45Lポリ袋に移してみたところ、なかなかの量に。作業回数を数え損ねてしまったのですが、以降にカウントした作業回数から計算して、約13回の作業量です。
ひとりでフライパンを1時間もゆすりつづけていると、熱気と単調作業と疲労感によって、ポップコーンのはじける音とともに精神もはじけ飛びそうになってくるので、編集部員を交代し、2人目に。曇っていたフライパンのフタはコーンがぶつかることによって油でコーティングされ、中がよく見えるように。
ポンポンとはじけていくポップコーン。
シェイク、シェイク、シェイク。
~開始2時間後~
ORVILLE社のポップコーンはこんな感じに。今回はちょっと手間取ってしまい、開始時からカウントして作業回数は合計20回。
ところどころにちょっと焦がしてしまった跡が見受けられます。
並べてみました。
次。編集部員3人目。
今回の編集部員は、フライパンを振っていない時にコーンをお皿に50gずつ盛っています。性格が出ますね。
隣には移し替え用のポリ袋。
好調、好調。
……かと思いきや、完成後すぐにフライパンを動かしたために不発弾が破裂。床にポップコーンが飛び散ってしまいました。大胆さだけでなく丁寧さも求められるわけです。
~開始3時間後~
ORVILLE社のポップコーンはこんな感じ。作業回数は合計で35回になりました。
ポリ袋は2袋目に突入。
1袋目は満杯です。
編集部員4人目。
つつがなく進行。
~開始4時間後~
ORVILLE社のポップコーンはこんな感じ。作業回数はこれで46回目です。
どんどん増えていきます。
編集部員も5人目に突入。
この編集部員もシェイクとシェイクの間にコーンを量って準備しています。
編集部員の1人は1日中ずっとポップコーン作りの場にいたのですが、一口も食べていないにもかかわらず、この時点でもうおなか一杯。ポップコーンなんて一生食べたくない、という気分に。
~開始5時間後~
ORVILLE社のポップコーンもあとわずか。今回で作業回数が62回目。この1時間で16回作業を行いました。最高記録です。
袋もすごいことになってきました。
編集部員6人目。ここで最後になるはず。
さらにここで「イージーポップ」が投入され、作業スピードはさらに上がります。
山盛りのポップコーンを全自動で手軽においしく量産できる「イージーポップ」レビュー - GIGAZINE
そして……
ゼロに。この1時間の作業回数は4回、イージーポップは300g(6回分)のポップコーンを制作し、作業開始からカウントして合計約72回の作業を繰り返した計算になります。
ということで、総重量3.63kg分のコーンは45Lポリ袋2袋半のポップコーンとなりました。映画館のポップコーン売り場でもこんなには作らないであろう、という恐ろしい量です。
コーンの賞味期限は2013年1月だったので、高温多湿を避けて保存すれば時間をかけて食べきれるであろう量ですが、途中から何かの罰ゲームになってくることが予想されます。そのため、大規模のパーティーを開く場合、あるいは毎日ポップコーンを食べても飽きない自信のあるポップコーンフリーク向けと言えますが、とにかく総合計で実に約72回分、コストパフォーマンスが抜群にすごいということだけは確かです。ホームシネマのお供にどうぞ。
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