2012年02月27日 12時19分映画

他では味わえない経験ができる世界の映画館トップ10

by Thom Watson

シネマコンプレックスの普及で全国どこでも同じような環境で映画を観られるようになってきましたが、そうではない映画館に行くとシネコンでは味わえないような雰囲気と出会ったりすることがあります。そんな、世界中のぜひ一度は行ってみたい映画館のトップ10がCNNgoによってまとめられていました。ちゃんと日本の映画館もリスト入りしています。

Movie theaters: 10 of the world's best | CNNGo.com

1.Cine Thisio(ギリシャ、アテネ)

アテネは夏場によく作られるアウトドア映画館の本場で、「Cine Thisio」はその先駆けにして最高峰の映画館です。オープンしたのは1935年のことで、毎年4月から10月に開設されています。座席からは超大作映画だけではなくアクロポリスと、そのてっぺんにあるパルテノン神殿が見られます。最高の眺めを見るなら夜に行くこと。

2.Alamo Drafthouse(アメリカ、テキサス州)

テキサス州オースティンを始めヒューストン、サンアントニオ、ヴァージニア州ウィンチェスターに展開している「Alamo Drafthouse」。非常にクールな映画館として知られており、「6歳以下の子ども入場禁止」「おしゃべり禁止」といったルールのほかに、携帯電話は座席を探すライト代わりに使っただけでも退去処分になるという厳しい制限を課し、映画を100％楽しめるようになっています。

by filmmadman

3.Raj Mandir Theatre(インド、ジャイプール)

究極のボリウッド経験を得られる映画館がここ、「Raj mandir Theatre」。1976年にオープンして、座席は1200席。外観はアールデコ調で、ジャイプールの象徴的な建物となっています。なお、チケット価格は100ルピー(約165円)と決して「贅沢なお出かけ」ではありませんが、必ず記憶に残るような経験になるはずとまでオススメされています。

by sftrajan

4.Kino International(ドイツ、ベルリン)

「Kino International」は旧東ドイツ時代に建てられた映画館で、カール･マルクス･アレー沿いにあります。この通り沿いには他にも多くのスターリン様式の建築物があり、文化財保護区域に指定されている。そのために、外観や内装の変更ができず、往時の雰囲気を味わうことができます。

by sputnik 57

5.4DX(韓国、ソウル)

「アバター」の公開に合わせて世界中に3D対応スクリーンが増設されましたが、それを越える「4D」体験ができる映画館が4DXです。3Dに加えて「動き」と「匂い」の概念を導入、風が吹いてきたり、水しぶきを感じられたりする仕掛けになっています。

しかし、まるで遊園地のアトラクションのような映画館だけに、長時間の鑑賞に堪えられない人もいるため、心臓の持病がある人、腰痛・背痛持ちの人、妊婦、身長100cm未満の子どもの入場は禁止となっています。現在、韓国で14スクリーンが展開されているとのこと。チケットは1万4000ウォン(約1000円)。ちなみに、通常スクリーンだと平日が8000ウォン(約580円)、週末が9000ウォン(約650円)。

6.Uplink X(日本、東京)

座席数が40のUplink Xは「日本一小さな映画館」といわれる映画館。運営しているアップリンク社は映画配給会社で、同じ建物にはカフェレストランやファクトリー(劇場)、ギャラリーが併設されています。

by uplink_jp

7.Prasads(インド、ハイデラバード)

何かの巨大娯楽複合施設っぽく見える「Prasads」は映画館、しかも世界最大のI-MAX 3Dシアターです。2003年に完成した72フィート(約22m)×92フィート(約28m)というスクリーンでの上映には、1日1500件以上の予約の電話が鳴り響くとか。これまで「アバター」「ポーラー・エクスプレス」「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」が好成績を収めました。ちなみに現在、シドニーで97フィート(約30m)×117フィート(約36m)というPrasads以上のスクリーンが作られているそうです。

by Rahul God

8.Cine de Chef(韓国、ソウル)

韓国の映画会社CGVが「映画とディナー」というコンセプトで作った高級シアターが「Cine de Chef」です。多くの映画館ではポップコーンやフライドポテト、そしてドリンクが提供されていますが、、ここでは元パークハイアットのシェフが、平均水準以上のフランス料理を提供しています。食事の後はゆったりとスペシャルシートで映画を楽しめます。このシートは、UAEの王族が使う個人映画館用のシートを作っているのと同じ職人が担当しているのだとか。もちろんサービス内容が内容だけにチケットは安くはなく、ランチ＋映画で3万8000ウォン(約2800円)以上、ディナー＋映画だと6万ウォン(約4300円)以上となっています。

9.Secret Cinema(ロンドンなど)

ロンドンを拠点とする謎のグループが行う毎月の映画上映会が「Secret Cinema」と呼ばれるイベント。参加者は映画館の場所がどこか、なにが上映されたかすらも口外を禁じられていますが、一度登録さえすれば、いつ上映があるのか、どこであるのかが教えてもらえます。チケットは50ドル(約4000円)ほど。