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世界最小128ギガビットNANDフラッシュメモリーチップが登場


サンディスクが世界最小の128ギガビットのNANDフラッシュメモリーチップを開発し、生産段階にあることを発表しました。この半導体デバイスは、面積約1.7平方センチのシングルシリコンダイで、1セントのコインよりも小さな領域に128ギガビットの情報を記録できるとのことです。

SANDISK DEVELOPS WORLD’S SMALLEST 128Gb NAND FLASH MEMORY CHIP


大きさのイメージ的には大体これぐらいの面積


今回のNANDフラッシュメモリーの小型化により、コストを抑えながらも、さらにサイズが小さくて強力なコンピュータや通信機器、家電製品の製造が可能となります。つまり、今後登場するスマートフォンなどに搭載される可能性が非常に高いわけです。

また、小型化に加えてこの128Gbの半導体デバイスの書込み性能は3ビット/セルとしては業界最高水準の毎秒18メガバイト(MB)を達成しているとのこと。

さらにこの128GbのNANDフラッシュメモリーチップは、サンディスクのヤン・リーをプロジェクトの主任技術者とするサンディスクと東芝の共同チームにより開発されており、128Gbの3ビット/セル技術に基づくサンディスクの製品は昨年後半より出荷が開始され、すでに大量生産の段階に入っているとのこと。また、サンディスクは128Gbチップの成功に基づく派生技術として、64Gbの3ビット/セルNANDフラッシュメモリーチップをすでに業界標準のmicroSDカテゴリに使用しているそうです。


つまり、今回のNANDフラッシュメモリーは、スマートフォン、タブレット、Ultrabook PCなど幅広い製品向けにサンディスクがOEM顧客に提供しており、イメージング向け、
モバイル向け、USBメモリ、MP3プレーヤーなどの形で販売する製品にもこの技術が利用されることになるため、より小さくより高速な読み書き速度のデバイスの登場が今後、可能になったというわけです。

非常に地味な技術ではありますが、その恩恵は確実に今後発売される各種新製品、特にスマートフォン系やタブレット系では露骨に経験できるようになるはずです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse

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