3Dプリンタで出力したレコードを実際にプレーヤーで再生するムービー
by camerakarrie
通常のプリンタとは違い、3Dプリンタでは入力されたデータを元に立体物を造形出力することができます。では、3Dプリンタでレコードを作った場合、ちゃんとプレーヤーにかけても再生は可能なのでしょうか。これを実際に試した人がいます。
Clockwork Record by pittance on Shapeways
CDはプラスチックでできており、レーザー光を当ててディスクに彫られた細かいくぼみを読み取って、信号とデータや音に変換しています。レコードの場合はディスクに直接針を当てて、ディスク上に彫られた溝を読み取って、その情報を音に変換しています。
by Arun Katiyar
そのため、3Dプリンタできっちりと溝を造形することができれば、ちゃんとしたレコードが作れるはずということで作られたのがコレ。透明がかっているのでレコードというよりソノシートっぽく見えます。
3D Printed Record - 'Still Alive' - YouTube
実際にプレーヤーを用意。
レコードをセットして……
針を落とし……
再生スタート。ちゃんとオルゴール風の音楽を聞くことができました。
下記のムービーでは実際に3Dプリンタでレコードを作るところから見ることができます。
MakerBot Introduces 3D Printable Vinyl Records! - YouTube
手にしているのはブランクメディア。まだ何も書き込みがされていない状態です。
これを機械に入れます。
すると、溝が掘られていく、というわけ。
これをプレーヤーに乗せます。
レコードは多少歪んでいることもありますが、このディスクの歪みは相当なもの。
PCのドライブでも使えるよ!
とのことですが、残念ながら後者のムービーはBGMを後付けで入れているらしく、実際にどんな音が聞けるのかはよくわかりません……。少なくとも、技術的には何ら問題がないので、音質にとことんこだわる人のために、音楽データのダウンロード販売ではなく、3Dプリンタ出力用のCADデータ販売という商売もできたりするかも。
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