取材

圧倒的速度でサイン会の整理券がなくなる人気ライター「虚淵玄」が徳島に降臨


サイン会にファンが並ぶのは当然のこと……なのですが、整理券配布予定時刻の2時間も3時間も前から行列ができ、あっという間に整理券がなくなってしまうシナリオライターというのはそうそういないと思います。それが「虚淵玄」(うろぶち げん)さんです。

10月8日、徳島で行われているマチ★アソビ vol.7において虚淵さんのサイン会が実施されたのですが、行列がなんと8時ごろから形成され、おそらく100枚はあったであろう整理券が怒濤の勢いでなくなってしまうという事態になりました。サイン会は10日にも予定されていますが、今回のことをうけて、10日分の整理券は参加希望者が多いようであれば抽選になるとのこと。

マチ★アソビ vol.7 2011.09.23~10.10開催
http://www.machiasobi.com/

そもそも虚淵玄というのが何者かというと、簡単に言えばゲームメーカー・ニトロプラスのシナリオライターである、ということになります。ニトロプラスは2000年に第1作の「Phantom-PHANTOM OF INFERNO-」をリリースしており、虚淵さんはこの作品のシナリオでデビューしました。

ニトロプラスは主に美少女ゲーム(アダルトゲーム)を中心としたPCゲームソフトを作っているメーカーで、この「Phantom」も美少女ゲームに分類されるゲームですが、かわいいキャラクターや美麗なCG、「泣きゲー」と呼ばれる感動的なストーリーをウリとした美少女ゲームが多かった中において、銃器のモデリングや宣伝文句に「原稿用紙1000枚以上のテキスト量」と書かれるほどの重厚なシナリオが特徴的なゲームでした。当初はまったく売上が振るわなかった本作は、口コミから評判が広まってやがてはPS2へ移植され、2004年にOVA化、2009年にはテレビアニメ化を果たしました。


先ほど「簡単に言えば」と書きましたが、虚淵さんはシナリオライターだけではなく、たとえば現在アニメが好評放送中の「Fate/Zero」や広江礼威さん原作の「ブラック・ラグーン」、ニトロプラスから発売された同名ゲーム(シナリオも自身が担当)のノベライズである「鬼哭街」などの小説を出している小説家の顔もあり、さらには2011年1月から4月にかけて放送され大反響を呼んだアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」でシリーズ構成と全話の脚本を担当した脚本家でもあります。

特にこの「まどか☆マギカ」と「Fate/Zero」は非常に人気が高く、また、ちょうど現在放送中のFate/Zeroのアニメーション制作を担当しているのはマチ★アソビ総合プロデューサーである近藤光さん率いるufotableである、ということもあってサイン会自体が注目を集め、とんでもない勢いのイベントになってしまったというわけです。

マチ★アソビの舞台の一つ、新町川沿いに広がるボードウォークとパラソルショップ。


この白いパラソル1つ1つがショップであり、アニメグッズを販売していたり、徳島バーガーを販売していたり、何らかの映像を流していたりするわけです。


まだこれは8時30分ごろ、パラソルショップはオープンもしていない時間なのですが、よく見るとぱらぱらと人影が見えます。これは虚淵さんのサイン会が行われる星海社のパラソルを先頭として待機している人たちの行列です。


11時から整理券配布が行われる予定となっていたのですが、この行列がおそらく想定していたよりも長く伸びてしまったため配布時間が前倒しされた模様で、9時45分ごろに行列を見に行ってみるとのこの通り「定員に達した為、終了致しました」となっていました。


10時をまわるとそれぞれのパラソルショップがオープンしてお客さんがやってくるのですが、その後ろに整然とサイン会開始を待つ待機列ができています。サイン会開始は13時なので、最初から待っていた人は5時間以上も待ち続けていたと言うことになります。


虚淵さんは12時50分ごろにパラソルに到着、13時ちょうどからサイン会がスタートしました。


前夜祭でニトロプラスのどいさんから「虚淵は“夜の眷属”なので、この真っ昼間に行われるイベントはどうでしょうか」という冗談も出ていましたが、つつがなくイベントは進行。

※ご本人の希望で顔は出していません

虚淵さんの書くシナリオや脚本は重厚かつハードですが、ご本人はサインをしながらファンと談笑を交わしたり、記念撮影に応じたりと気さくな姿を見せていました。


星海社のパラソルでは10日にも虚淵さんのサイン会が行われます。整理券は、イベント参加希望者が多い場合は配布時刻である11時時点で並んでいる人から100名に抽選となるとのこと。虚淵さんと短い時間だけれど語らいたいという人、実際に虚淵さんに会ってみたいという人は整理券を狙ってみてください。なお、最新情報はボードウォーク本部テント前の情報板に書かれているので、そちらもあわせて確認してください。


なお、虚淵玄さん・高河ゆんさんの「金の瞳と鉄の剣」のほかにも星海社の書籍販売が行われているので、物販狙いの人もどうぞ。

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in メモ,   取材, Posted by logc_nt

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