アメリカやイタリアの雄大な山脈を湖がまるで鏡のように映し込んだ写真

富士山が河口湖や本栖湖に映り込んで、上下対称の二重に見える「逆さ富士」の写真を見たことがある人も多いのではないでしょうか。以下に掲載するのは、山岳写真家のJack Brauer氏によって撮影された山の写真です。湖がまるで鏡面のように見事に山脈を映し込んでいますが、これらはデジタル処理されたものではなく、自然に映った風景そのままであるとのこと。

Mountain-range shots taken by photographer | Mail Online

Jack Brauer氏は過去10年間、世界中を旅行しながら、山岳の美しい風景を写真に収めてきたそうです。これはイタリアのトレンティーノ州トレント県ドロミテにあるサン・マルティーノ山群。Baita Segantiniの小屋というビューポイントからの撮影です。

Brauer氏は「私の最も好きな場所のひとつは、北部イタリアのドロミテです。山はギザギザして非常にユニークな形をしており、谷間の楽園のような風景の中からせり上がってきた巨大な岩の彫刻のようです。写真を撮るには絶好のポイントですね」と語っています。

こちらはワイオミング州西部のグランドティトン国立公園から撮影されたグランド・ティトン。

コロラド州ベイルとリードヴィル付近のHuron Peakの夜明け。

アルゼンチンのパタゴニアにあるロス・グラシアレス国立公園の夜明け。

コロラド州インディアン・ピークス原生自然環境保全地区にあるLone Eagle Peak Mountain。

ワイオミング州ロッキー山脈。Watch TowerとPingora Peakが湖に映り込んでいます。Brauer氏はGoogle Earthなどの様々なツールを使ってこうした写真が撮れるポイントを発見しているとのこと。

Brauer氏は「私の写真は、大自然の美しさに対する感謝のほかに、特別なメッセージを持っているわけではありません。地球のますます多くの部分が、セメントとスモッグに覆われていく今日にあっては、手つかずの自然を賛美することは重要なことだと考えています」と語っています。

下のBrauer氏のサイトには、湖面に山が映り込んだ写真のほか、様々な山脈の美しい風景を写した写真が掲載されています。

Mountain Photography and Fine Art Prints by Jack Brauer