「歌うペニス」など、世界で最もやかましい生き物3種
「歌うペニス」とも呼ばれる水生昆虫をはじめとした、世界で最もやかましい生き物3種です。単純に音の大きさでいえばゾウやクジラの方がうるさいのですが、「体長比」で考えた場合に最もうるさくなる生き物が以下の3種になります。つまり、体がすごく小さいのにやかましい生き物というわけです。
Three of the Loudest Animals in the World
コキーコヤスガエル(Eleutherodactylus coqui)に関する情報(PDF)
1:コキ・フロッグ(コキコヤスガエル)
「コキー」という大きな鳴き声を放つプエルトリコ原産のカエルですが、船を経由してハワイやバハマなどに侵入しています。その鳴き声は0.5m離れた場所で100デジベル(電車が通過する際のガード下やカラオケ並)といわれ、ハワイでは防除の対象とされているそうです。また、国際自然保護連合が作成した「世界の外来侵入種ワースト100」にも選定されています。
世界一うるさい両生類コキ・フロッグの鳴き声はこちらから。
Coqui - YouTube
2:アブラヨタカ
ペルーやエクアドルといった南アメリカ北部とトリニダード島に分布するアブラヨタカは山岳地帯の洞窟や鍾乳洞に生息しています。音を発し、その反響によって周囲の状況を認識する「反響定位」を行うための強力な肺を持っているので、彼らの鳴き声は100デジベルにも達するそうです。しかも数千羽で暮らしているのでロックコンサートよりうるさい場合もあるとのこと。
世界で最もやかましい鳥が生息する洞窟の音は以下から。
Oilbird cave, Cueva del Guacharo National Park, Venezuela - YouTube
3:「歌うペニス」とも呼ばれるチビミズムシ(Micronecta scholtzi)
チビミズムシはヨーロッパに分布する、体長2ミリという米粒に満たないほど小さな水生昆虫ですが、最高で99.2デジベルもの音を発します。これはドリルで岩を砕いているところを目の前で見学している時や、大音量のオーケストラを最前列で聴いている時のようにうるさい音です。ちょうどコオロギが羽根をこすり合わせることで鳴くように、ペニスを腹部にこすりつけることで音を発しているそうで、その鳴き声は求愛行動とみられています。
実際の鳴き声を聞くには下記ページ内の「A male Micronecta scholtzi sings to attract a mate.」という黒枠から。
BBC Nature - 'Singing penis' sets noise record for water insect
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