普段から一匹で留守番をしている犬も実は孤独に強いストレスを感じている
by protographer23
飼い主が仕事に行っている間、一匹だけで留守番をしている犬は多いと思われますが、飼い主がいない間、犬たちが強いストレスを感じていることが明らかにされました。
In the doghouse: Owners leave 1.5 million pooches to fend for themselves at home | Mail Online
こうした分離による苦痛は、犬が子供のころに味わうとトラウマ(心的外傷)として残ることが知られています。自分の犬たちは幸福だと考えている飼い主の家にカメラを設置して、20頭の犬を観察した研究によると、多くの犬がドアマットの周囲を走り回る様子や、うなり声や鳴き声をあげる様子が観察され、そのうち一匹は動物心理学者に相談すべき心の傷を受けていることが分かったそうです。
ブリストン大学で動物関係学を研究するJohn Bradshaw氏によると、彼の犬も主人が不在の間、ベッドや家具を噛んだりする行動が見られたとのこと。非常に希なケースですが、一部の犬の中には、こうした心的な苦痛から、自傷行為に及ぶ者もあり、さらに、こうした代償行為の結果、主人が家に戻ってきた時に行為の跡を発見し、犬を叩くことがさらにダメージを深刻なものにしていると考えられるそうです。
Bradshaw氏は「彼らは時間をさかのぼってものを考えることが得意ではありません。一時間前にしたいたずらが、今、飼い主に叩かれる原因となっているということに気づくのが難しいのです」とその原因を語りながらも、それでも犬はチンパンジーを含む他のどんな動物よりも人間を理解させることができる動物だとしています。
Bradshaw氏によると、犬は悲しむ力を持っており、彼らのことが好きで、一番気にしてくれる人を家族の中から識別することもできるとのこと。だからこそ、家の中に長い間取り残された犬には適切なケアが必要で、家に戻ったときには留守番をしていた犬を褒めてあげることが大切となるそうです。
・関連記事
ムキムキの筋肉を持つ体重27kgのウィペット犬 - GIGAZINE
血糖値の変化をかぎわけ糖尿病の少女の発作を防ぐ犬 - GIGAZINE
ありとあらゆるがけっぷちにチャレンジするスリル大好きな犬 - GIGAZINE
本気でボールを追いかける「犬まっしぐら」な写真いろいろ - GIGAZINE
ポテトチップスをもらうと笑顔になる犬 - GIGAZINE
泥酔した母親に置き去りにされた赤ちゃん、犬に守られ九死に一生を得る - GIGAZINE
・関連コンテンツ