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「痛みを感じない」という特殊な体質を持つ少年の危険と隣り合わせの日常

by the|G|

バトルマンガにはかなりの確率で登場する「痛みを感じない人間」ですが、実際にこうした体質で生まれてきた子供は、自分を過度に痛めつけてしまったり、他人に過剰な暴力を振るってしまうなど、極めて困難な問題に直面することになるようです。

イギリスで生まれたJosh Hodgkissくんは、痛みを感じることができない体質を持ちながら、両親の力強い愛情に支えられ、この恐ろしい障害を乗り越えて生きていくべく戦っています。


痛みを感じない少年Josh Hodgkissくんの詳細は以下から。Josh Hodgkiss, 3, who feels no pain forced to sleep in padded tent | Mail Online

両親に抱かれるJosh Hodgkissくん(3歳)。一見元気な普通の男の子に見えますが、Joshくんは痛みを感じることができないため、足の爪を自分ではがしてしまうなど、何気なく行った自傷行為が致命的な傷になってしまう危険を常に抱えています。


母親のStephanieさんは、「ある日、私がバスルームから出てくると、そこら中に血が飛び散っているのを見つけました。Joshは舌を半分噛み切っていましたが、何事もなかったかのように座ってテレビを見ていました。最も恐ろしいのは、彼が痛みを感じていないということそのものなんです」とJoshくんが直面する問題を語ります。

また、痛みを感じることができないということの弊害は、自傷行為だけでなく周囲の人間にも影響を及ぼします。Joshくんには5歳になるEllieちゃんという姉がいますが、彼はEllieちゃんの髪を引っ張り、頭突きをしたりします。通常の兄妹であれば、単なるけんかで済みますが、Joshくんは痛みを感じないため、手加減をすることが出来ず、こうした行為も恐ろしい事故に発展しかねません。

父親のMarkさん(27歳)は「愛する子供にキスをすることがあるでしょう。しかし、彼の場合はそれも非常に危険です。私とJoshが納屋で遊んでいるとき、Joshが私の舌を噛みました。唇から血が溢れましたが、私にはどうしていいか分かりませんでした」と語ります。

自分の眼を自分で叩いてしまったJoshくん。右目にアザができています。


生まれたばかりの頃、Joshくんは慢性的な便秘になってしまい、両親は「食べさせすぎなのではないか」と注意を受けました。最初、医師はJoshくんが二分脊椎症なのではないかと疑いましたが、血液検査の結果、非常にまれな遺伝性の疾患「スミス・マゲニス症候群」であることが診断されました。

現在Joshくんはテルフォード&レキン理事会の援助を受けて、自傷行為を防ぎ、安全に眠ることができる部屋を作って生活しています。


Stephanieさんは「彼の症状について、インターネットに書かれたことを見ないように言われましたが、私たちは見ることにしました。そこには、子供たちが自分の親の腕を傷つけたり、自分を傷つけたり、ネガティブなことがたくさん書かれていました。でも、FacebookでJoshと同じような子供を持つ人も見つけることができました」と語っています。

Joshくんは現在、こうした子供が安全に通える特殊な学校に通っており、Stephanieさんによると「彼は学校やジムで本当によくやっています。そこでどうすべきか学んでいるんです」とのことです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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