ハードウェア

もはやネットブックは不要か、安価なノートパソコンは3万円台前半が主流に



2008年に日本国内でも発売された「EeePC」を皮切りに、「ネットブック」が安価なパソコンの代名詞として一躍脚光を浴びたことを覚えている人は多いのではないでしょうか。

ネットブックは安価な反面、マイクロソフトがOSを安価に提供する条件としてハードウェアスペックに制約を加えたため、市場には「1024×600の10.1インチディスプレイ、IntelのAtomプロセッサ、1GBメモリ、HDD容量160GB、光学ドライブ無し」といったスペックのネットブックが溢れかえり、機能面の向上はあまり望むことができませんでした。

しかし現在、ネットブックではない「普通のノートパソコン」が、ネットブック全盛期の価格に匹敵する、3万円台前半という低価格で販売されています。詳細は以下から。
大手価格情報サイト「価格.com」のノートパソコンカテゴリーによると、海外メーカー製ノートパソコンを中心に3万円台前半という価格での販売が行われています。

価格.com - Lenovo Lenovo G560e 105052J [ダークブルー] 価格比較

2011年5月14日17:40現在、3万4599円で販売されているLenovo製の「G560e 105052J(2011年3月発売)」。


主な仕様はこんな感じ。ネットブックと違って本体重量は2.6kgもありますが、画面解像度やCPU、光学ドライブなど、スペック面では段違いです。

ディスプレイ:15.6インチWXGA (1366x768)
CPU:Celeron Dual-Core T3500 2.1GHz
メモリ:2GB
HDD:320GB
光学ドライブ:DVD±R/±RW/RAM/±RDL
OS:Windows 7 Home Premium 64bit
その他:IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、WEBカメラ、テンキー

価格.com - eMachines eMachines eME732Z-F22B 価格比較

2011年5月14日17:40現在、3万3886円で販売されているeMachines製の「eME732Z-F22B(2011年1月発売)」。ちなみにeMachinesは世界2位のパソコンメーカー、Acerの傘下企業です。


主な仕様はこんな感じ。前出の「G560e 105052J」と異なり、HDMI端子で液晶モニタなどと接続できるのがポイントです。

ディスプレイ:15.6インチWXGA (1366x768)
CPU:Pentium Dual-Core P6200 2.13GHz
メモリ:2GB
HDD:250GB
光学ドライブ:DVD±R/±RW/RAM/±RDL
OS:Windows 7 Home Premium 64bit
その他:IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、WEBカメラ、HDMI端子

ノートパソコンといえば、かつて10~20万円で販売されているのが当たり前だったため、まさに時代の流れを感じざるを得ませんが、今後も高性能・低価格化の流れは続くのでしょうか。また、簡単にインターネットを利用したいという層の需要をタブレット端末が取り込みつつある中、タブレット端末の高性能化によって、ノートパソコンの地位が脅かされるようなことになるのかどうかという点についても気になります。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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