日本から自転車でユーラシア大陸最西端のポルトガルのロカ岬へ辿り着いて想う事
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。前回のアンドラ公国からスペインの内陸部を走っていました。このスペイン内陸部が広い。スペインの面積が日本の約1.3倍で人口が約3分の1で人が居ません。日本みたいな山岳国ではないので大陸を感じる景色が広がります。その広大な国土にあわせて街の中心に大きな教会がそびえ立つのもスペインでした。そしてポルトガルに入りユーラシア大陸最西端のロカ岬へ向かいます。
詳細はこちらから
ユーラシア大陸最西端のロカ岬はここにあります。
大きな地図で見る
チャリダーにとっては走っていて気持ちいい所です。
ワイン畑もこれだけの規模です。
なぜかみかける巨大な牛看板。車と比較してみて下さい。
乾燥しているので野宿はやりやすい。
地平線まで畑が広がっているのです。
1km毎に距離表示の看板が、10km毎にはこちらの大きな距離表示の支柱が立ってます。
自然と畑しか見当たりません。
平坦だけれども標高は700mはありました。スペイン内陸部は全体的に標高があります。
地平線の向こうに日が沈みます。
こうした森で夜を過ごしていました。
なめくじまで巨大だなんてびっくりです。
そしてスペインの教会って大きいんです。小さな街でも巨大な教会中央で目立っています。かつてイスラム教徒と戦った国土回復戦争の影響でしょうか?
山の上にあるこの様な城もたくさんみかけました。
変哲もない普通の一般的な教会、でも大きい気がします。
世界遺産の街であるサラマンカの教会はとても大きく、すぐ下を歩いていると圧倒されて潰されそうです。
河を一つ渡って振り返るとこの迫力です。
あとスペインと言えば闘牛という事でちらほらと闘牛場を見かけます。
街中のベンチで休憩していたら話しかけてくれた子供達。
スーパーの場所を教えて貰った少年達です。
スペインにはコカ・コーラ社によるアクエリアスがあるのです。広いヨーロッパでもスペイン・ポルトガルでしかみていません。
自炊をしているので野菜も買います。葱を手に入れました。悪い人達に目を付けられたら大変です。「おい、あれ見ろよ、カモが葱を背負っているじゃないか」
ポルトガルの教会はスペインと雰囲気が違います。
スペイン内陸部の天気は良かったのですが、ポルトガルに入ってから雨に悩まされる事になります。冬の地中海沿岸地方は雨季です。こちらの写真も晴れてはいますが道路は濡れています。
虹がかかりました。
そして首都リスボアに辿り着きます。ずっと北欧やベネルクスと綺麗なヨーロッパにいたのですが、アテネやイスタンブールとラテンらしいヨーロッパになりました。人々が明るい反面、街が少し雑なんです。
建物の内部に木が植えられているお洒落な建物。
中心街を歩きます。
歩いていると海まで来ました。この日は生憎の曇り空で残念ですが、夏には晴れ渡った青空に包まれるのでしょうか?
古いビルと新しいビルが融合した建物を発見しました。
リスボンの近郊にはユーラシア大陸最西端になるロカ岬があります。ほとんどのチャリダーは端という場所に憧れます。日本でも夏の北海道では宗谷岬へ向けて多くのチャリダーが走っていました。自分も走りました。だからロカ岬にも行かない訳にはいけません。荷物を置いて空の自転車で遊びに行きました。
断崖にそびえ立つ岬は気持ちがよく、観光客の姿も目立ちます。そこで目立つのは中国からのお客様でした。中国人観光客はヨーロッパでよくみかける光景です。
ユーラシア大陸横断達成の記念撮影。
大西洋に辿り着きました。日本一周の際に日本最南端の波照間島で海外を想った様に、この海の向こうにあるアメリカ大陸を想いました。いつか、旅が出来るといいのですが。
時間が足りなくて帰りは電車に乗せました。手荷物の様に自転車も苦労する事なく電車に乗せられるのは嬉しいことですね。日本はいかがでしょう?
地元の福岡を出て旅を再開させたのは2009年4月の終わりでした。2010年12月に1年8ヶ月をかけて33,500km走ってユーラシア大陸横断を終えました。始めた時は気が遠くなる程に長い距離と時間でしたが一つ一つ積み上げていくしかありません。昔のオーストラリア一周もそうでした。そしてユーラシア大陸横断も終えました。ここからアフリカに入ります。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com)
・関連記事
ピレネー山脈の小国アンドラ公国で深い雪に覆われた標高2408mの峠を自転車で越えたら、ホームステイとテレビインタビューが待ってました - GIGAZINE
目標100カ国100,000kmの自転車世界一周、これまでの52カ国65,000kmで撮影した美麗な光景の写真集- GIGAZINE
・関連コンテンツ