屋外風呂のある家ばかりを狙い犯行前に入浴する泥棒、現場にはパンツを残していく
by craig1black
ホットタブ(屋外に設置されたジャグジー風呂)のある住宅を狙い盗みに入る前に風呂に入り、金品を盗難した後ぬれた下着を残して行くという奇妙な家宅侵入・盗難事件がイギリスで相次いで発生し、ホットタブのオーナーたちを恐怖に陥れています。
ホットタブを設置している家は裕福な場合が多いため狙いをつけているともとれるのですが、普通の泥棒なら速やかに侵入し速やかに立ち去りたいと思われる犯行現場でなぜゆったりと入浴していくのか、被害者も警察も首をひねっているようです。
詳細は以下から。'Hot Tub Gang' gets clean away after targeting homes with outdoor spas - Telegraph
「ホットタブ・ギャング」とあだ名される強盗グループはランカシャー州Oswaldtwistle周辺の地域で少なくとも4軒のホットタブ付き住宅に侵入し、入浴したのち合計数千ポンド(数十万円)相当の金品を奪ったとのこと。
ランカシャー警察のSimon Holderness巡査部長は「ここ数週間、ホットタブのある住宅の庭で異常な事件が発生しています。この地域では盗難発生件数はここ13年で最低となっていて、めったに事件が発生しない治安のよい地域であるだけに、これは笑い事ではなく深刻な問題です」と語っています。
最も最近の事件2件は、隣接した2軒の新築ホットタブ付き住宅で発生しました。両方の家でホットタブには普段はフタがしてあるのですが、事件の際フタは外され、庭用の家具は投げ散らかされ、ぬれた下着が残されていました。なお、Holderness巡査部長によるとこれらの下着が法医学捜査に回されたかは定かでないとのことです。
Oswaldtwistleで、近隣の家から離れた一軒家に住むAshleyさんとCherieさんのDeakin夫妻は、昨年2人の40歳の誕生日を祝ってホットタブを購入したそうです。「ホットタブ・ギャング」は夫妻と息子のNathaniel君(16歳)が夜寝ている間に塀を越えて庭に侵入し、ホットタブで入浴したのち家へ入り42インチのプラズマテレビや任天堂Wii、携帯電話やノートパソコン、財布など合計3500ポンド(約46万円)以上相当の金品を盗難したとのこと。
「家に泥棒に入る前にホットタブにつかるなんて度胸試しのようです。その厚かましさには驚かされました」と被害者のCherie Deakinさんは語っています。「泥棒は可能な限り素早く静かに住宅へ出入りしようとすると普通は思うでしょう。でもこの泥棒たちは違います。もしかすると快感のためにやっているのかもしれません。快感のためにスカイダイビングをする人たちがいるように、他人の家へ侵入しホットタブに漬かることを楽しんでいるのかもしれません」
犯人はまだ1人も捕まっていないそうです。
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