尖閣諸島沖で中国漁船が衝突する映像をYouTubeにアップロードしたとして海上保安官が名乗り出る

2010年9月に沖縄の尖閣諸島沖で発生した、中国の漁船と海上保安庁の巡視船の衝突の様子を収めた映像は日中関係を考慮する政府の意向で全面公開が行われていませんでしたが、11月4日にオリジナル映像がYouTubeにアップロードされ、国内に大きな波紋を呼びました。

アップロードした人物については国家公務員法違反として特定が進められていましたが、本日、海上保安官が「自分が公開した」として名乗り出たとのこと。

詳細は以下から。
【尖閣ビデオ流出】神戸の５管海保・海上保安官「自分が流出させた」と名乗り出る　警視庁が聴取へ　 - MSN産経ニュース

尖閣映像流出：５管職員「自分が流出」　警視庁など聴取へ - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

「流出」職員を聴取…衆院予算委答弁 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

産経新聞社や毎日新聞社、読売新聞社の報道によると、尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した映像がYouTubeに流出した事件について、神戸市中央区にある第5管区海上保安本部の職員が、上司に「自分が映像を流出させた」と話していることが明らかになったそうです。

職員は現在巡視艇「うらなみ」に乗り組み航行中で、10日中に帰港する予定ですが、警視庁と東京地検は帰港次第、国家公務員法（守秘義務）違反の疑いで職員から事情を聞くとみられています。

ちなみに流出した映像は、石垣海上保安部が那覇地検に提出した十数本の映像資料の1つで、YouTubeには「sengoku38」というユーザー名で投稿。検察当局は裁判所の令状を取った上でYouTubeを運営するGoogleから投稿記録を差し押さえて捜査を進めており、神戸市のネットカフェから投稿された可能性が高いことが判明していたとのこと。

本当にこの職員が投稿したのかどうかは未確認であり、最終的にどのような罪に問われるのかも分かりませんが、映像を見た国民から海上保安庁に激励の声が複数寄せられていたことを考えると、今後の動向に対して高い注目が集まることになりそうです。