取材

サイクリング中もワイヤレスで生体情報を測定、村田製作所の「指輪型パルスメータ」


CEATEC JAPAN 2010村田製作所ブースでは、高性能で超小型なセンサと通信モジュールを組み合わせるとどういったことが可能になるかという例として、脈拍と血中酸素状態を同時に計測できる「指輪型パルスメータ」が参考出品されていました。

小型で軽量かつコードなどが必要ないため、ランニング中やサイクリング中にも動きを制限されることなく手軽に脈拍などを測定でき、快適かつ効果的なトレーニングに役立てることができそうです。

写真や動画は以下から。幕張メッセ5ホールの村田製作所ブース。


正面ステージで「指輪型パルスメータ」がフィーチャーされていました。


運動時の脈拍等を測定する「光電脈波センサ」、少ない消費電力で情報を送信する「Bluetooth low energyモジュール」、繰り返し充電できるパワフルな「小型二次電池モジュール」を組み合わせることによって実現したものです。


デモンストレーターの女性が登場し、実演が始まります。


YouTube - 村田製作所「指輪型パルスメータ」のデモ


これが指輪型パルスメータ。小型・薄型で低ノイズのセンサで測定した情報をワイヤレスでパソコンへ転送、低消費電力なのでバッテリーを気にせずに継続的な運動が可能とのことです。


画面には、指輪型パルスメータで測定された脈拍と血中酸素状態が表示されています。この時は運動を始めてすぐなので、まだ脈拍は114で血中酸素状態が95、涼しい顔で口笛を吹いている「水色」の状態です。


運動開始から数分経過したころ。脈拍が145で血中酸素状態が100。この時表示されている笑顔の「緑色」の状態を保ったまま20分以上運動を続けると、効果的な有酸素運動ができます。


ブース内にも指輪型パルスメータの紹介コーナーがありました。


実際に手にとって見ることができます。


ブースで用意されているのはモックではなく実際に動くデモ機なので、実際に自分の脈や血中酸素状態を見ることも可能です。

YouTube - ワイヤレスで手軽に脈拍や血中酸素を測定できる「指輪型パルスメータ」


奥に見えている、指の腹に当たる部分にあるのが脈拍と血中酸素状態を測定する「光電脈波センサ」。


MicroUSBは充電用、指の背に当たる側にはフィットさせるためのフォームがついています。


村田製作所から「指輪型パルスメータ」として製品化される予定はないとのことですが、光電脈波センサや通信モジュール、小型リチウム二次電池といった技術はすでに実現しているので、これらの部品を組み合わせて健康機器メーカーなどから同様のものが発売される日も近いかもしれません。

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in 取材,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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