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タバコの増税に対して喫煙者の7割は「反対」、非喫煙者の8割が「賛成」していることが明らかに

by Martin Neuhof | martin-neuhof.com

トレンダーズが行った「分煙・喫煙に関する調査」によると、喫煙者の7割が「タバコの増税に反対」する一方、 非喫煙者の8割が増税に「賛成」しているということが明らかになりました。

調査のきっかけは10月1日から行われるタバコの税率の引き上げで、ほとんどの銘柄が1箱110円以上の値上げとなるため、喫煙者の懐にじわじわとダメージが食らわされる形となります。そんな喫煙を取り巻く状況に対するとらえ方は、やはり喫煙者と非喫煙者ではまったく異なります。


調査結果は以下から。PR 女性のマーケティング-トレンダーズ株式会社

この10月からのタバコ増税に関連して「タバコの増税に賛成ですか?反対ですか?」と聞いたところ、喫煙者の73%が「反対」と回答したそうです。その理由としては、やはり「値上げ幅が大きすぎる(45歳)」「出費が多くなる(37歳)」といった金銭的な理由が大半を占めたとのこと。ただ、少数意見として「タバコをやめるきっかけになる(42歳)」という理由から「賛成」と回答した喫煙者も、7%存在したそうです。

一方、非喫煙者は75%が増税に「賛成」と答え、理由としては「税収が多くなる(42歳)」「喫煙者の健康を考えて(41歳)」「喫煙者のマナーが気になる(48歳)」といったものがあがり、課税によって喫煙者が減ることに対してはプラスの印象を持っているようです。


項目は変わり、施設の「分煙・禁煙」に対する意識を調査では、最も多かったのは「分煙にした方が良い」で61%。続いて「禁煙にした方が良い」が37%という結果となり、「自由に喫煙できる方が良い」と答えた人はわずか2%にとどまったそうです。

喫煙者に限って集計しても分煙への賛成意見は優勢で、「自由に喫煙できる方が良い」と答えたのは4%となり、90%が「分煙にした方が良い」と回答している。その回答理由としては、「吸わない人に迷惑だから(48歳)」の他に「他人の煙が気になる(32歳)」というものも多く、喫煙者であっても「他人のタバコの煙(副流煙)は不快」と感じている人は多いようです。

それに関連して、「分煙・禁煙が進んでいないと感じる施設は?」と聞いたところ、圧倒的に多かったのが「パチンコ店」で75%。続いて「居酒屋」(62%)、「バー」(32%)、「ゲームセンター」(32%)、「カラオケボックス」(27%)の順となったそう。


「分煙・禁煙が進んでいない施設」として最も多くあがった「パチンコ店」について「全席禁煙/全席喫煙可/分煙 のどのお店を選びますか?」という調査では、全体で実に53%と半数以上の人が「全席禁煙のお店」と答え、次いで「分煙」が18%という結果となっています。「全席禁煙のお店選ぶ」と答えた人の理由としては、「空気がいい場所の方が居心地がいいから(38歳・非喫煙者)」「タバコ臭いのは耐えられない(37歳・非喫煙者)」「パチンコに集中したい(31歳・喫煙者)」といったものがあがりました。一方で「どこでも良い」と答えた人は、全体でわずか21%。また喫煙者に限っても「全席喫煙可のお店を選ぶ」と答えた人は27%と3割未満にとどまっています。

「タバコの煙が気になって『入りづらい』と感じる施設は?」と聞いたところ、最も多かったのはやはり「パチンコ店」で50%、続いて「居酒屋」(21%)、「ゲームセンター」(15%)の順となり、非喫煙者に限っては60%もの人が「パチンコ店はタバコの煙が気になって入りづらい」と回答しています。


「飲食店を選ぶとき、全席禁煙/全席喫煙可/分煙 のどのお店を選びますか?(※価格・メニュー・立地は同条件と仮定)」という質問では、非喫煙者は77%が「全席禁煙のお店を選ぶ」と答え、「どこでも良い」という回答は6%にとどまったとのこと。一方で喫煙者は56%が「分煙のお店」と答え、その理由としては、「食後の一服を楽しみたい(39歳)」に加え、「気を使わなくて良いから(45歳)」「タバコ臭いのは嫌だから(44歳)」といったものがあがっています。また「全席喫煙可のお店」と答えたのは喫煙者のわずか18%となりました。

また、新幹線への乗車に関して「喫煙席と禁煙席のどちらを選びますか?」という質問を行ったところ、全体では78%、また喫煙者も36%が何と「禁煙席」と答えたということで、喫煙時のみ喫煙スペースに行き、あとは禁煙席に座るというスタイルを取る人も少なからずいるように思われます。


喫煙者にとっても「分煙・禁煙であるかどうか」は施設選びには欠かせないポイントとなっているようで、ただタバコが吸えればそれでいいという人は少ないようです。

喫煙者と非喫煙者の間には深い溝があり、増税に関しての意見は真っ向から意見が衝突しているものの、分煙に関しては意見がおおよそ一致しているため、和解と共存に向かうためには施設の分煙を徹底することが近道なのかもしれません。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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