廃墟好き必見、アパラチアの炭鉱跡を撮影した美麗な映像

Jim Lo Scalzo氏による3分間のショートフィルム「Ghosts in the Hollow」は、アパラチアの高山地帯に点在する放棄された炭田の採掘施設跡やゴーストタウンとなった元炭鉱町を撮影した作品。
どこを切り取っても写真作品として通用しそうな完成度の高いイメージを物悲しげな歌にのせてつづる映像は、独特の雰囲気のあるものとなっています。
詳細は以下から。Ghosts in the Hollow on Vimeo

この動画の舞台はアパラチアに点在する閉山された炭鉱の跡。コンクリート基礎だけが残った建物や、ポツンと残る装炭車や選炭場など、注意して見なければ気付かない場所もあれば、町ごと放棄されゴーストタウンとなった場所もあります。

映画「シャイニング」の冒頭を思い出させるような、山間の道。

雪が散らつく未舗装の道路を行きます。

BGMは1933年にアメリカの炭鉱員労働組合United Mine Workers (UMWA)の組合員Orville J. Jenks氏が書いた「Sprinkle Coal Dust On My Grave」という曲。

妻と子どものために命を賭ける炭鉱員が、「Don't forget me, little darling, when they lay me down to rest, tell my brothers all these loving words I say; Let the flowers be forgotten, sprinkle coal dust on my grave in remembrance of the UMWA」(ダーリン、僕が埋葬される時には忘れずに兄弟たちに伝えておくれ、「花は要らない、僕の墓にはUMWAを記念して炭塵を振りかけてくれ」と言っていたと)と歌っている曲で、組合歌のような位置づけだったようです。

20世紀前半のアメリカでは年間1000人以上もの労働者が鉱山事故で亡くなっていたそうです。

石炭を運び出すためのレールの跡に、木が育っています。

屋根が落ち、まるで爆撃を受けたかのように見える建物。

こちらは窓ガラスが残っています。

このまま写真集にできそうなほど、雰囲気のある光景ばかりです。

棚がずらりと並んだこちらは郵便局か何かでしょうか?

壁の落書きは、廃虚探検に来た若者が残したものかもしれません。

なぜかジーンズがぶら下がっています。

枝に引っ掛かった髪の毛のように見えるのは、動物の毛なのでしょうか?少しホラーな感じです。

放棄された住宅が点在する場所。


廃虚の中。

バスルーム。

こちらの線路は現役で使われているようです。

ゴーストタウンを貨物列車が通り過ぎます。

こちらは主に鉱山事故や塵肺などの職業性疾患で亡くなった人々が埋葬されている墓地のようです。

写真付きの墓石。

かなり若い少年ですが、やはり鉱山事故で亡くなったのでしょうか。

すっかりかすれてしまった写真も。

住宅地を見下ろす位置にある墓地ですが、町自体が放棄された後は墓地を訪れる人もほとんどいないのかもしれません。

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