砂漠が家を侵食する終末感漂うゴーストタウンをとらえた美麗な写真
リビングルームに突然砂漠が現れたかのような不思議な写真は、一見すると現代アートのインスタレーションのようですが、これは以前GIGAZINEでも紹介した南ナミビアにある砂漠に埋もれたゴーストタウン・コールマンスコップの光景です。
スペイン人の写真家Alvaro Sanchez-Montañes氏の作品「Desert Indoors」は、静寂なゴーストタウンの終末感漂う光景を美しくとらえています。Galería Desert Indoors
ドアを開けると異世界、という映画のワンシーンのようです。
シュルレアリストの絵画のようでもあります。
かつて住んでいた人々が家中のドアを開け放して出ていったというわけでもないと思うのですが、年月のうちに自然と窓は割れ、扉は開いていくものなのでしょうか。
こちらは屋根も吹き飛ばされたようです。
海っぽい。
なんとなく泳げそうな感じですが、砂に埋もれた廃屋を歩くのは大変そうです
このまま砂位が上がり、ドアのすき間を通れないようになるのでしょうか。
コールマンスコップはナミビアの南部、ナミブ砂漠にあるゴーストタウンです。1908年に近くでダイアモンドが発見されると、港町リューデリッツから鉄道が敷かれ、当時ドイツ領であったため、多くのドイツ人入植者で栄えました。
ダイアモンドで富を手にした入植者たちは、ドイツ風の家を建て、往時には発電所・氷工場・学校・病院などの施設や、劇場やカジノなどの娯楽施設もあったそうです。
第一次世界大戦後にダイアモンドが枯渇しはじめると町は衰退し、1954年に放棄されました。現在は旅行者に人気の場所となっていますが、ダイアモンド鉱山地帯Sperrgebiet内に位置するため、立ち入りには許可が必要です。
このほかにもAlvaro Sanchez-Montañes氏の作品は以下のサイトから見ることができます。
Galería Street
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in アート, Posted by darkhorse_log
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