ネット納税の罠、「車検をするならペイジーで支払ってはいけない」と言われた
最近の納税通知書にはネット経由で納税支払が可能な「ペイジー」のマークが付いている場合があり、ネットバンキング経由で自宅から時間を問わずさくっと納税可能です。いちいち窓口に行ったりせずに済むのはよいのですが、時としてその便利さは罠になります。
というわけで、車検をする時にはペイジーで支払うと二度手間になってしまうという実体験レポートです。
追記:
この罠は2015年4月をもって解消されました。「2010年当時は大変だったんだ」という資料として参考にしてください。
まずこれが納税通知書に記載されているペイジーマーク。これがある場合、ネットバンキング経由で税金の振込が可能です。今回は軽自動車税納税通知書にこのようなマークが記載されていました。
ところが車検の日になって「軽自動車税納税証明書」が必要であることが発覚。以下の画像がその実物。実際には一番下に領収日付印が必要で、コンビニや銀行などで支払うとハンコを押してくれます。今回はネット経由なので当然ながらハンコなんかありません。
納税通知書を読むと、「軽自動車税の納付に『Pay-easy(ペイジー)』を利用されますと、領収日付印が押印されないため、右の納税証明書が御使用になれません。継続検査において自動車検査証の返付を受ける場合は、金融機関窓口又はコンビニエンスストアを御利用いただくか、『Pay-easy(ペイジー)』を利用された場合は、区役所・市税事務所で継続検査用納税証明書の交付を申請してください。」だそうで……。
ということなので、書類作成用の印鑑を持って区役所に行ったところ、市税事務所に電話していろいろと確認してくれました。それによると、
・数年に一回の車検の場合は結局書類が必要になる
・ペイジーで支払うと納税証明書が出ないので、区役所などで納税証明書を発行してもらうしかない
・ペイジーで支払って車検に必要な場合の納税証明書は無料(本来は有料)
・できれば車検をするならペイジーで支払わないで近所のコンビニなどで支払った方がよい
とのことでした。「せっかくネット経由で支払えて便利なのにこれはちょっとね……」と役所の人も苦笑いしていましたが、確かにこれは何とかした方がいいような気がします。
これが役所の窓口で出してもらった納税証明書。納税証明書用の書類に名前と住所、生年月日、車両番号を記載し、身分証明のための免許証、さらに車検証かこの納税通知書で車両番号を証明すると、無料で発行されます。発行自体は速攻で、書類を出した途端に1分後には完成、早い。
それにしても、納税がネット経由でできるのだから車検の際の証明書も同じようにシステム間で共有されているのかと思ったのですが、そううまくはできていないようで、何か釈然としないものを感じます。
というか、わざわざ区役所まで行くぐらいなら確かに近所のコンビニで納付した方がはるかにマシなので、「車検がある年度ではペイジーを使わない」というのがせめてもの自衛策のようです……。
2010/07/06 20:18追記
都道府県によって郵送されない場合と郵送される場合とがあり、さらに郵送される場合でも条件が都道府県や市町村ごとに違っているとのこと。
自動車税について|いつでも、どこでも、ペイジー。
http://www.pay-easy.jp/what/bill/jidoushazei.html
さらに追記:
2015年4月から、継続車検時の自動車税納税証明書(領収書)の提示が省略できるようになりました。
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