取材

「油で揚げないケンタッキー」が主役、世界初の次世代店舗「渋谷公園通り店」先行プレビュー


7月9日(金)から開店となるケンタッキーフライドチキンの次世代店舗「渋谷公園通り店」でプレスプレビューが本日行われたので、一足先に潜入してその全貌を見てきました。

この次世代店舗の主力は「オーブンローストチキン」などのノンフライチキンメニューで、ほかにもバリエーション豊かなサラダやサンドイッチなど、これまでの店舗よりもかなりヘルシーな印象の強いラインナップ。店内デザインも既存店舗とはかなり異なっており、日本のKFCだけではなく「世界のKFC次世代店舗第1号店」となるだけのことはあり、本気と気合いが感じ取れるものとなっていました。

というわけで、実際にどういうデザインの店舗なのか、メニューなどはどうなっているのか、そもそもケンタッキーの目指す「次世代店舗」とはどのようなものか、もろもろの詳細は以下から。「ケンタッキーフライドチキン渋谷公園通り店」の場所はここ、東京都渋谷区神南1-21。

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「ケンタッキーフライドチキン渋谷公園通り店」に到着。


お店の外にはLEDを使った掲示板が帯状に配置されていて、英語のメッセージがぐるぐると流れていました。このメッセージは次世代店舗用の新ロゴに書かれているメッセージなどが流れるとのことです。


YouTube - ケンタッキー次世代店舗「KFC渋谷公園通り店」LEDを使った掲示板


メタリックな外壁に、大きなカーネルおじさんのおなじみのほほ笑みが。


マクドナルドの次世代店舗がこのお店の右隣にあるため、この様子を見ていると次世代店舗の一騎打ちにも見えてしまいます。しかしながら、こんな風に2つのお店が隣り合ったのは偶然だったとのこと。


プレスプレビューのために店員さんも配置されていたため、ぱっと見たところ営業しているように見えるので、通りがかりの人が入店しようとすることが何度もありました。そのためか、こんなプラカードを持って「今日は開店してません」とアピールしていました。


日本ケンタッキー・フライド・チキンの代表取締役執行役員社長の渡辺正夫さんのあいさつからプレスプレビューは始まりました。


さっそく店内を見ていきます。1階にあるレジの上にはLED液晶ディスプレイが並べられていて、次々とメニューのイメージ映像が流れます。かなりハイテクな感じ。


YouTube - ケンタッキー次世代店舗「KFC渋谷公園通り店」LED液晶ディスプレイ


まずはここで注文をします。


メニュー表はこんな感じ。「グリルチキン」やそれを使ったサンドイッチなどが全面に押し出されていますが、下段の方にあるようにいつものオリジナルチキンも食べることができます。ただ、サイドメニューにはポテトではなくサラダや石窯パンがつくので、かなりヘルシーな印象。


レジ前で注文したら、この「pickup」と書かれた看板の下にあるカウンターへ移動し、商品を受け取ります。


店員さんが丁寧に手渡してくれます。


注文から受け取りまでの一連の流れを追ったムービーはこんな感じ。コーヒーショップなどに近い感じです。
YouTube - ケンタッキー次世代店舗「KFC渋谷公園通り店」注文から受け取り


YouTube - ケンタッキー次世代店舗「KFC渋谷公園通り店」店員


ちなみにこの番号のついたオブジェは、ケンタッキーの11種類のオリジナルスパイスを表しているのだとか。


カウンターの辺りからは、こんな風にキッチンの中が見渡せます。これだけオープンになっているお店も珍しい。


これは油で揚げない「オーブンローストチキン」のための専用オーブン。ほかの店舗にはない設備です。


渋谷の中心街という土地柄、さっと入れるようにと、1階には背の高いイスとテーブルの席が用意されています。


続いて2階へ。階段は壁などだけでなく照明も使って真っ赤な空間を演出しているのでかなりインパクトがあります。


2階のフロア全体はこんな風になっています。かなりシャープな印象のデザインです。


ステンレス製のテーブルが、まるでキッチンの中であるかのような雰囲気を放っています。テーブルは無骨な感じですが、さりげなくテーブルの下に荷物置き場も作り付けられているなど実用性も考えられています。


2階にあるカウンター席からは渋谷の人の流れがよく見えます。


壁に書かれている絵は「渋谷の若者」をイメージしたものだということですが、実際の渋谷よりもややアメリカンな感じがします。


システムキッチンのようですが、これは食べ終わった後のゴミやトレイを持っていくところ。


日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社の渡辺正夫社長に直接質問できる時間があったので、いろいろと今後の展開について聞いてみました。

◆渋谷の次世代店舗は「世界第一号」
社長いわく「旨だれチキン・辛旨チキン・パリパリ旨味チキン・ハバネロボンレス、こういった商品のレシピをアメリカやヨーロッパのケンタッキーが、彼らの国に持ち帰って、それを展開するということがここ2年、3年の流行になっています。と同時に実は日本で次世代店舗を始めるよと言った時にアメリカサイドでも是非世界中に次世代の店舗を展開していきたいという話もあって、世界中でケンタッキーの店舗が1万5千数百店舗あるのですが、次世代店舗としては世界でも第一号です。日本で第一号というわけではなく、世界で第一号です。イギリス、フランスといったヨーロッパ、それから東南アジア、オーストラリアで次世代の店舗、次世代のデザインが展開される予定となっております。私どもはこれからの10年、20年といった次世代を見据えて、新しい情報をここ日本から発信をしていきたいと考えています」


◆次世代店舗の今後の展開
場合によってはお客様に商品を取ってもらうのではなく、こちらからお客様に商品を持って行くというサービスまでやろうじゃないかというのも考えていました。そこまで一気に行くのは難度が高すぎるので、お客様に自分で取ってもらうというのはお願いしながら、はっきりと変わってきたねというのがわかる形で持っていきたかったんです。

オペレーションも従来と変わってくるし、教育をするのもこの店舗ではなく一昨年から移してきた恵比寿にあるセンター、さらに通常の店舗であれば社員は大体二人かあるいは一人、ここは三人置いてオペレーション力を高めてやっていくことにしています。従来の店舗のメニューだけではなく、さらにここではプラスアルファされて幅が広がって、そういう意味では新しい商品主体で出していき、そして「変わった」、あるいはオドロキと言うか感動と言うか、そういうのを持ってもらえる店舗、来てもらった瞬間から理解される店舗にしていきたいわけです。


あと、数年ごとに店舗のデザインというのは変えようとしていて、ただここまで大きく変えるケースは実はないんです。デザインは赤と白が主体ですが、ここまでコンテンポラリーな感じというのは1万数千店の世界のケンタッキーの中でもここだけです。実は我々だけではなくてアメリカのデザイナーも入って一緒になってやってきました。日本の店舗のデザインがそのまま世界で採用されるかはわからないのですが、日本のをベースに世界に出すことになっています。

年内にはロンドン、それから東南アジア、オーストラリア、タイ、マニラなどに出展予定となっていて、3年で100店舗出す件については、毎年20店~30店舗ずつ新規出店していて100~130店舗程度を改装していくというのを今もやっていて、しかしながら、商品・デザイン・店内などを含めて考えると、いわゆる次世代のこの渋谷に合う店舗というのは日本の中でも大都市、つまり大阪・名古屋・博多、そういったエリアになってきます。次世代というのは狭義ですが、広義ではちょっとデザインだけを別店舗に活用したり、いろいろなタイプの次世代を今後は開発していきます。全部の店舗をこの渋谷店に合わせるわけではなく、進化形がいくつか出てくると思いますね。

というわけで、実際にノンフライの「オーブンローストチキン」を食べた試食レビューはこちら

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in 取材,   動画,   , Posted by darkhorse_log

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