航空機の運行情報が地図上にリアルタイムで表示される「RadarVirtuel.com」

「RadarVirtuel.com」は世界各地での航空機の現在位置を地図上にリアルタイムに表示するサイトです。ただ表示するだけでなく様々な情報を見ることができるようなっています。現時点では、航空機が表示されるエリアはヨーロッパ、中東、アメリカ西海岸、オーストラリア東海岸などだけですが、100機以上が運行しているのを見ることができます。

詳細は以下から。
RadarVirtuel.com

航空機の中には、放送型自動従属監視 (ADS-B) と呼ばれる、識別子や現在位置などの情報を含んだ信号を発振しているものがあり、ADS-B信号受信機を持っていれば個人でも航空機の情報を確認することができます。「RadarVirtuel.com」はこのADS-B信号受信機を持っている多くの個人や企業が協力して、各地をカバーすることで、世界各地での航空機の情報を見ることができるようになっています。

サイトへジャンプした直後の画面です。ヨーロッパの地図上に航空機が表示されています。なお、すべての情報は4分ごとに更新されますが、表示されるのはカバーされている領域内にある航空機のみですので、航空機数が大きく変動することがあります。

航空機をクリックしたらこのようになります。なお、この赤い線は飛行経路であり、過去30分のものを表示しています。

右側の詳細情報はこんな感じです。トルコ航空 (THK) の158便で、機体はエアバスA320、ドイツのボンにあるケルン・ボン空港 (CGN) からトルコのイスタンブールにあるサビハ・ギョクチェン国際空港 (SAW) に向かって、高度11285メートル上を時速791キロメートルで飛行していることなどがわかります。

右上のコントロールパネルの「LAYERS」タブで、地図上に航空機のラベル、火山灰の影響、飛行場、天候などを表示することができます。

航空機のラベルは飛行機の傍に追加情報を表示します。例えば、航空機会社名を表示したい場合には「LAYERS」タブをクリックしてから「Aircrafts Label」から「Company」を選びます。

結果は次のようになります。

火山灰の影響は「Volcano Ashes Layer」にチェックすると表示されます。

アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルの噴火による火山灰が存在しているのがわかります。

飛行場の表示には「Airports Layer」をチェックします。アルファベット3文字の空港コードで表示されます。

天気の表示には「Weather Layer」をチェックします。

指定した航空機のみを表示させるフィルタ機能も存在しています。例えば、シャルル・ド・ゴール国際空港 (CDG) から出発あるいは到着する航空機だけを表示させるには、「FILTER」タブをクリックして、「All Airports Codes」を選択してから「CDG」を入力して最後に「Apply」をクリックします。

「Apply」をクリックする前です。航空機がたくさん表示されています。

「Apply」をクリックした後です。シャルル・ド・ゴール国際空港から出発あるいは到着する航空機だけが表示されました。

地図を縮小させて世界全体を表示させた場合にはこのようになります。航空機が集中している箇所は塊になって数字が表示されるようになります。

なお、過去にInternet Explorerではパフォーマンス上の問題が確認されており、Firefox、Chrome、Safariを推奨とのことです。