試食

レンジでチンする最適時間を模索せよ、日清「ニッチン食堂」全3種類試食レビュー


日清はこれまでもいろいろとレンジでチンするタイプのカップ麺を出してきましたが、その中でも特に気合いが入っているのがこの「ニッチン食堂」シリーズ。同じくレンジでチンするタイプの日清「マイ・レンジタイム」シリーズにはお湯かけタイプにはない独自の食感があったので、これをパスタや焼きそばで食べたらどんな風になるのか大変気になっていました。

テレビCMを盛んに放映するなど大々的に売り出しているはずなのですが、なぜか編集部近辺にはなかなか売っておらず、どうにかこうにか3種類コンプリートできたので食べ比べてみました。

詳細は以下から。
ニッチン食堂 ミートソースパスタ|製品情報|日清食品
ニッチン食堂 たらこクリームパスタ|製品情報|日清食品
ニッチン食堂 太麺ソース焼そば|製品情報|日清食品

まずは「ミートソースパスタ」から。


原材料名はパッケージをくるむフィルムの側面に表示されているため、ちょっと変わった形の枠で囲われています。


詳しい作り方は裏面に書かれていました。


加熱時間の目安が書かれています。よく見ると米印つきで小さな文字の注意書きが添えられ、水温や調理後に容器内に残るお湯の量など、およそカップ麺を作る時には意識しないであろう細かなことが書かれています。


1食あたり515kcal


アレルギー表示はこんな感じ。


フィルムをはがすと、イラストつきで作り方が解説されていました。


フタは最初に全部はがしてしまうのですが、あとでレンジでチンする際に再利用するため捨ててはいけないとのこと。


中身は麺と粉末ソースのみ。


ここに200mlの水をまんべんなく注ぎ入れます。


500Wの電子レンジなので6分間チンします。いざ加熱。


加熱すると、麺があざやかな黄色になりました。


粉末スープを混ぜ込むと残っていた水分を吸って半固体になり、ミートソースっぽい感じになりました。だまができやすかったので、まんべんなくふりかけて混ぜるようにした方がいいかもしれません。


フォークで持ち上げてみたところ、確かにお湯で戻した麺よりはぷりっとした感触がしたのですが、引き上げるとぷちぷちと切れてしまうほどにやわらかい状態になってしまっていました。一口食べると香ばしさのあるケチャップの風味が広がり、なかなかの味わいではありながら、ミートソースと言うよりもナポリタンに近い感じがしました。そしてなぜか食感はカップ焼きそばのそれに近く、いい感じの味つけとミスマッチだったのが惜しいところです。


次は「たらこクリームパスタ」


原材料名には乾燥たらこやチーズパウダーなど、たらこクリームに必要そうな要素がラインナップされています。


やはり裏側にはびっしりと文字が。


作り方の説明。中に入っている小袋を忘れずに取り出すように、というところ以外は「ミートソースパスタ」と同じ。


1食当たり491kcalと、ミートソースよりはカロリー控えめ。


アレルギー表示はこうなっていました。


フィルムをはがしました。作り方が黄色いインクで印刷されています。


中には麺のほかに粉末スープときざみのりが。


水をじょろじょろと回しかけます。ちょっと水やりをしているような気分。


いざ加熱。これも500Wの電子レンジの場合6分間チンします。


チン完了。あざやかな黄色が目にまぶしいです。


粉末ソースをまぜまぜして完成。


麺の感じはミートソースの時よりなぜかべっちゃりとした感じに……。見た目とは裏腹に食べてみるとクリームの味がメインで、たらこの塩味がアクセントになっていて、味のバランスが取れていました。しかし麺が一塊になってしまう程だったため、味と食感がちぐはぐに。さきほど作った「ミートソースパスタ」と水の量もレンジの加熱時間もまったく同じでもできあがりに差が出てしまうなど、調理のための条件がかなり厳しいのかもしれません。おいしさの追求のためかもしれませんが、インスタント麺の手軽さが大きく損なわれてしまっているのは痛いのでは……


ラストは「太麺ソース焼きそば」


原材料はこんな感じ。


黒が基調となっていて、パスタ2品とは少し雰囲気が異なるパッケージです。


パスタと焼きそばとで加熱時間の目安は変化ありませんでしたが、水の量が190mlとごくわずかに減っています。


カロリーは「たらこクリームパスタ」とほぼ同じくらいの493kcal


アレルギー表示はこんな感じ。


フィルムをべりっとはがしました。


中にはかやく、粉末ソース、ふりかけが入っていました。かやくが封入されていたのはこの焼きそばのみでした。


ここまでもずっと水は計量して入れてきたのですが、190mlという微妙な量には結構神経を使いました。


かやくは容器のふちに挟まっているのではなく、麺の上にのせると焦げてしまうことがあるため、このように入れるのが正しいとのことでした。


チン!


仕上がりがパスタ2品とはちょっと違う感じ。


ふりかけをふりかけて完成。


「太麺」と銘打っているだけあって平たい形状の麺をしています。この麺の形のせいなのか、3種類の中で1番加熱ムラが目立ち、柔らかいところと固いところができてしまいました。味はUFOのそれなのですが、麺が含んでいる水分が多くて味が薄く感じられました。かやくのキャベツや肉はちょうどいい感じに戻っていてボリューム感があっただけに、肝心の麺の食感がやわやわで伸びきったようになってしまっていたのが残念でした。


3種類のどれも味つけの完成度が高かっただけに、チンした麺のやわらかすぎる食感とのミスマッチが際立ってしまっていたように感じました。調理に使う家庭用レンジや水の温度など注意すべき点が多くあるので「もしかしたらカンペキな条件を整えたらもっと違う食感になるのでは?」と考えてしまうのですが、それではやはり「インスタント」麺とは呼べないような気もします。いずれにせよ、完璧なレンジ調理を行ったこれらの商品をぜひ食べてみたいところです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
水を入れてレンジでチンするカップヌードル「印度風カレーヌードル」と「四川風担担ヌードル」でマイ・レンジタイムしてみた - GIGAZINE

日清Spa王 カルボナーラとナポリタンを電子レンジで作ってみました - GIGAZINE

レンジで煮込む「カップヌードルレンジ」クラムチャウダー2種類 試食レビュー - GIGAZINE

レンジで作る湯切り不要なカップ焼きそば「U.F.O. NEXT GENERATION」新発売 - GIGAZINE

どん兵衛とは別物みたいな日清「レンジどん兵衛 カレーうどん」試食レビュー - GIGAZINE

in 試食, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.