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1万円前後の低価格SSDが想定を上回る販売台数を達成、市場規模は今後拡大へ


1万円を切るSSD「OCZ Onyx」や1万2000円程度で販売されているIntelの「X25-V Value SATA SSD」など、ハイエンドモデルほど容量や転送速度を追求しない代わりに手軽に入手できる低価格さを前面に押し出したSSDが今年に入ってから本格的に登場し始めていますが、メーカーの予想を上回る売れ行きであることが明らかになりました。

好調な売れ行きであるということは、今後SSDメーカー各社が参入することによって競争が本格化することで、より良い製品がより安価に提供されるようになるという可能性も十分に考えられるため、ユーザーにとっては朗報かもしれません。

詳細は以下から。
Intel, Kingston make headways with low-priced SSDs

この記事によると、フラッシュメモリ製品を手がけるKingstonが今年初頭に発売した販売価格100ドル(約9300円)程度の安価なSSD「SSDNow V Series 30GB Boot Drive」が、同社が予想していた数を上回る売れ行きを実現したそうです。

「SSDNow V Series 30GB Boot Drive」は43nmプロセスで製造された東芝のフラッシュメモリを用いた30GBモデルのSSDで、最大読み込み速度は毎秒180MB、最大書き込み速度は毎秒50MBとなっていますが、写真や音楽、動画といったデータを記録するドライブとしてではなく、OSなどを保存しておくブートドライブとして利用することを目的としているとのこと。


Kingstonは正確な販売台数を明らかにしませんでしたが、市場関係者は3万台程度が売れたのではないかと見積もっており、大手メーカーのIntelがネットブックなどに向けて「X25-V Value SATA SSD」を発売したことなどを受けて、今後は低価格SSD市場が過熱すると予想しています。

HDDがコストパフォーマンスで優位性を保ち続けていることを考えると、OSなどの書き込むことよりも読み込むことの方が多いデータのみをSSDに格納して、動画や音楽、写真といったリッチコンテンツはHDDに保存するといった方法は悪くないと思われますが、これからは低価格SSDとHDDのデュアルドライブ化が主流となるのでしょうか。

AppleのiPadの登場を受けてフラッシュメモリが供給不足に陥っており、SSDの価格が高騰する可能性があることなどを考えても、当面は低価格SSDとHDDのデュアルドライブ化が最もリーズナブルな選択肢となりうるのかもしれません。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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