取材

発射台から飛び出たベアリングが旋律を奏でる「ベアリング・グロッケンII」


ベアリングはパソコンや自動車といった身の回りの品から人工衛星のようなものまで、機械のありとあらゆるところで使われている重要なパーツで、日本はこの製造技術にかけては世界トップクラスのものを持っています。

第13回文化庁メディア芸術祭(主催:文化庁、国立新美術館、CG-ARTS協会)でアート部門の審査委員会推薦作品に選ばれた「ベアリング・グロッケンII」は、作曲家の川瀬浩介さんと日本精工株式会社(NSK)のコラボレーションにより生まれた、このベアリングの球を使って鉄琴を演奏する楽器。その姿はどう見ても楽器ではありませんが、いざ演奏が始まると確かにベアリングが鉄琴を奏でてくれます。

詳細は以下から。
コレが「ベアリング・グロッケンII」。


昔のコンピューターか、あるいは実験装置みたいな感じですが、れっきとした楽器です。


ちゃんと鉄琴が据え付けられています。


ということで、実際に演奏を開始する瞬間からの映像がこちら。




アップでじっくりと……。


演奏前にこの一番上の部分からベアリングの球が4箇所の発射台に装填されます。


発射台からテンポ良く発射されたベアリングの球が鉄琴で弾み、旋律を奏でています。


使用したベアリングの球は演奏終了後にまとめて回収され、再び発射台に戻っていきます。


現在、演奏できる曲目は「etude」「matrix」「mellow」「minimal」「grand」の5曲。それぞれの曲の解説や、さらなるデモ映像は公式サイトをご覧ください。

ベアリング・グロッケン 公式サイト|www.bearings-glocken.jp
http://www.bearings-glocken.jp/

この「ベアリング・グロッケンII」、イベントなどにレンタルもしているそうなので、グッときたイベント主催者の方はちょっと借りてみてはいかがでしょうか。

© 川瀬 浩介

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in 取材,   動画,   アート, Posted by logc_nt

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