腕自慢のゲーマーたちがプロレーサー・脇阪寿一氏に挑む、グランツーリスモ「Akiba Grand Prix」開催
10月1日(木)に発売された「グランツーリスモ」PSP版の目玉の一つが、PSPを使ったアドホック通信での対戦レースです。この対戦レースの大規模イベントとして、11月14日(土)に秋葉原で「Akiba Grand Prix(秋葉原グランプリ)」が開催されました。
イベントは、秋葉原一帯をサーキットに見立ててメイン会場のベルサール秋葉原を基点とした5箇所にそれぞれ凄腕レーサーを配置。このレーサー達に対戦レースを挑み、勝利を収めると最大435台(229車種)のクルマデータを入手することができるのですが、それだけにとどまらず、すべてのレーサーに勝利するとファイナルラウンドへの参加権が与えられ、ファイナルラウンドの最終戦ではプロレーサーの脇阪寿一氏とも対戦できるというもの。
この対戦の優勝者は2010年3月に発売予定のPS3専用リアルドライビングシミュレーター「グランツーリスモ5」のスタッフクレジットに名前が刻まれ、さらに副賞として「『グランツーリスモ5』マスターコレクション」と題された豪華賞品が贈呈されることになっています。
果たして、SUPER GTドライバーとして活躍する脇阪寿一氏を破るツワモノは現れたのでしょうか。現地からのレポートをお届けします。
11月14日(土)当日はあいにくの雨模様。
しかし、メイン会場のベルサール秋葉原は雨もなんのその、Akiba GPの準備が進められていました。
道路の向かいではなにやら開店待ちの行列ができていますが……
こちらも10時の受付開始に向けて準備中。PR用のムービーや写真を撮影していたようです。
だんだんと参加者も集まってきます。年齢層はクルマのゲームだけに20代中心かと思いきや、中高生の姿もかなり多く見かけました。
秋葉原をサーキットに見立て、メイン会場周辺にある5つのサテライト会場でそれぞれレーサーに勝つことでスタンプがもらえるという仕掛けになっています。
サテライト会場の様子はメイン会場からも確認できるようになっています。
また、それぞれレーサーは黒、チャレンジャーは黒以外の色のPSPを使用するようになっています。プレイヤーはレーサーにさえ勝てばいいので、黒い車に抜かれないようにすればいいというわけ。
これが実際のレースの一場面。「ホスト」がサテライト会場で待ち受けているレーサーなので、これはレーサーが1位を走行しているところ。
しかし、プレイヤーたちは強者揃い、レーサーを追い抜いていきました。
イベント参加者にはAkiba GPマフラーとGT>Realオリジナルステッカーが配布されました。
5人のレーサーを倒してファイナルラウンドへ進出し、さらに最終戦で脇阪寿一を倒した勝者に贈られる豪華賞品の数々。
Akiba Grand Prix優勝トロフィー
Akiba Grand Prixチャンピオンヘルメット
「グランツーリスモ」マスターコレクションはPS3本体とグランツーリスモ5、ステアリングコントローラがセットになっています
ラウンド1はリナックスカフェで行われました。ここには第一の関門・ロータスマンが待ち構えています。
このような整理券を持って並びます。
カフェ前に2つのテーブルが設けられ、同時に4人×2組が対戦中。
勝者には赤いGTスタンプが、敗者には黒いGTスタンプが押されます。
プレイヤーの一人にスタンプカードを見せてもらいましたが、すでに3勝していました。相当な強者ですね。
ラウンド2はパソコンショップ イオシス前。待ち構えるのはカウンタックマン。
イオシス店頭で激戦を繰り広げる4人。
店頭だけでは狭すぎるため、隣の駐車場前にも戦場が設けられました。
戦いを見守るコンパニオン。
ラウンド3はラジオ会館 山本無線。
メルセデスマンとの戦いが繰り広げられ、勝者にはレーシングカーやチューニングカーが与えられます。
使用される車は「メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン '03」。
勝利の女神は誰に微笑んだのか。
ラウンド4はメガネスーパー。秋葉原駅の電気街口南側に隣接するため、興味深そうに戦いを見守る人が多く見られました。
ヘルメットを被り挑戦者を待つコルベットマン。
使用される車はもちろん「シボレー コルベット ZR1 '09」。
それぞれのラウンドで待つ○○マンに勝った人は赤スタンプがもらえます。
ラウンド5:ロケット5号店跡地。
ここにはフェラーリマンが待機しています。
5つのサテライト会場で勝利を収めたプレイヤーは、ファイナルラウンドへの出場をかけてタイムトライアルに挑むことになります。ここでタイムトライアルの上位12名がセミファイナルへ進出、さらにセミファイナルで勝利した3名が脇阪寿一との最終戦へ挑める、というわけ。
それぞれのレーサーを倒したプレイヤーたちが戦果報告中。
その隣では、早くもファイナルラウンドに向けてタイムトライアルに挑戦するプレイヤーの姿も。
そして14時、ついにファイナルラウンドが始まりました。
ゲストの川村ゆきえさん。
さらに、先日SUPER GTチャンピオンを獲得したプロドライバーの脇阪寿一さんも登場。今回は脇阪さんがラスボスということになります。
ファイナルを前にデモンストレーションマッチとして、脇阪さん、川村さん、スタッフの女性2名によるレースが行われました。
いつもプレイしている視点と違う設定だったため困惑する川村さん。
レース前は軽いトークをしていましたが、レースになると真剣なまなざしの脇阪さん。
このレースでは脇阪さんは2着、スタッフの女性が1着となりました。「ライバルの前で手の内を晒すわけにはいかない」といったところでしょうか。
次に行われたのはタイムトライアルの上位12名によるセミファイナル。
真剣勝負の中、通信が中断されるトラブルも。
脇阪さんは「僕もレースでドリンクを飲むスイッチと間違えて別のスイッチを押してしまうことがある。それもまた、レースです」と、勝負の厳しさを語りました。通信途絶レースは赤旗扱いとなり、改めてスタートが切られました。
そして、いよいよ脇阪さんと勝ち上がってきたプレイヤーとのファイナルラウンドへ。なんと、タイムトライアルでは10位、11位、12位だったプレイヤーが勝ち上がってくるという波乱の展開。
最終レースの車種は脇阪さんがSUPER GTで乗っていたものにあわせてレクサス、しかもコースはトヨタのお膝元の富士スピードウェイ。これはコースを知る脇阪有利…かと思いきや、1コーナーを抜けたところでプレイヤー3台にまとめて抜かれる脇阪車。
「タイヤチョイスを間違えた!」と脇阪さん。しかし、みんな同条件です。
結局、脇阪さんを抑え、プレイヤー名クラウドさんが優勝を手にしました。
クラウドさんにはトロフィー、ヘルメットなどのほか、「グランツーリスモ5」のスタッフクレジットに名前を掲載できる権利が贈られました。
メインイベントはこの対戦レースでしたが、メイン会場には対戦コーナーが設けられ、アドホック対戦をする姿や、このグランプリで手に入れたクルマを友達とトレードする姿が見られました。
先日発売されたPSP Goでグランツーリスモを遊ぶ姿も。
こちらは会場に飾られていた、グランツーリスモやPSPいろいろ。「PSPをまだ持っていないけれどイベントに参加したい方は、お近くの家電店ですぐに購入できますので」なんてアナウンスもありました。
また、モータースポーツには欠かせないコンパニオンもイベントに華を添えていました。
現実を超えたクルマ体験
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