取材

これであなたも人間通信ケーブルに、「人体」を使って通信する「電界通信」の実物を見てきました


人間の体をLANケーブルなどの代わりにしてしまうというアルプス電気の「電界通信」を幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2009に行って、この目で直接見て確認してきました。

というわけで、詳細は以下から。
アルプス電気 プレスリリース アルプス電気「CEATEC JAPAN 2009」出展のお知らせ

ここがアルプス電気のブース


電界通信、人を媒介とした新通信手段


驚愕の電界通信ネットワーク。こんな感じでいろいろなものの通信に利用可能。


いくつかデモ機が置いてあり、これはその中のひとつ。


画面にある3種類の画像からどれかを選び、この携帯電話を持ったままでパネルにタッチすれば、携帯電話とパネルとが人体を経由して通信を行い、指定した画像をモニターに表示してくれます。


ではネコを選びましょう。


お、確かにネコが表示されています。なんというか、妙な気分。今この瞬間、確実に人間ではなく、通信のために「ケーブル」としてこの肉体が使われたわけで……人間の尊厳を根本から揺るがす体験です、なんてこった。


これが電界通信モジュールの実物


サイズはめちゃくちゃ小さい。ボタン電池駆動が可能です。


逆向きに自分の体を使って携帯電話などに情報を取り込むということも可能


握手するだけでメールアドレス交換完了


また、説明担当の人に聞いてみたところ、「携帯電話を使って赤外線でメールアドレスを交換したりする程度なら現時点で既に実用可能、握手するだけで相手とメールアドレスなどなどの交換ができる」そうです。人体を使ってインターネットへの接続も可能かどうか聞いてみたところ、「やろうと思えば、複数人の人間を使った大容量の通信も可能だが、通信している間中ずっと手をつなぎ続けなくてはならない」とのこと。「職業:通信ケーブル」というのはやろうと思えば可能かも知れないのですが、需要がないようです、残念。

さらに、この電界通信モジュールは将来的には、直接触れなくても利用可能になるレベルに達しており、例えばSUICAなどを使って今は改札機にタッチしていますが、この技術を使えば「改札を通る」だけで済むようになるとのこと。つまり、タッチせずに通過するだけで認識できるようになる、というわけ。そのため、非常に多くのものに応用が可能であるとしています。

ちなみに、静電体質であっても特に認識に差はなく、「電界が発生しない」というような特殊な体質でない限り、老若男女を問わず利用可能だそうです。

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in 取材,   ハードウェア, Posted by darkhorse

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