お化粧が女性の命を救う可能性
古来より化粧は、戦いの場において士気を高揚させたりするなど、単に見た目の美しさを向上させるため以外にも様々に利用されてきましたが、なんと化粧を続けていくことで、命に関わる危険を回避することができるかもしれないことが研究の結果分かりました。
にわかには信じがたいことですが、どういう理由でそんなことが可能になるのでしょうか。またその場合、お化粧の色や濃さは影響するのでしょうか。
詳細は以下。
Why lipstick could save your life: How a spot of lippy helps to improve your balance | Mail Online
フランスのサン・エチエンヌ大学で行われた研究によると、ほお紅や口紅を用いる高齢者はそうでない人に比べて体のバランスや姿勢がよく、転倒しにくいことが分かったとのこと。高齢者の転倒事故は年々増えてきており、死亡・骨折を引き起こしたり、怪我をすることでも他の人の介助が必要になることもあります。お化粧を毎日している人はそれがストレッチとなって身体のバランスや筋肉の動きの協調がとりやすくなり、転倒しにくい身体を保つことができるそうです。
実験では、100人の65歳から86歳の女性に特殊なソールのついた靴を履いてもらい重心を調べたり、特別なベルトで姿勢を調べたとのこと。その結果、頻繁に化粧をしている人ほど、身体のバランスや姿勢がよいということが分かったそうです。残念ながら色や濃度による影響は明らかにされていませんが、研究を指揮した化粧品会社ロレアルのPatricia Pineau博士は「化粧をしている女性はしていない女性と比べて姿勢をしっかり保っている」とし「危険な影響を与える転倒をさけることができる」と結論づけています。
2015年には化粧品市場は192億ドル(約1兆9千億円)になるという予測もあり、中には驚くほど高価な化粧品もあるのですが、ただ単に見た目が変るだけでなく内面も変えてしまうのがお化粧の真の力だとすると、これは小さな出費だとしてもよいのでしょうか……?ひょっとしたらお化粧を続けることで、外からの目を意識し続けることが秘訣になっているのかもしれません。
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