新幹線内でインターネットを無線LANで利用できるようになったので早速使ってみました~電波強度編~
本日より通信会社各社から提供が開始されたN700系新幹線における東京~新大阪間の無線LANサービスですが、いったいどの車両なら快適に無線LANを利用して通信ができるのかをチェックしてみました。
各車両、そして車両と車両の連結部分ごとに電波強度の計測を行ってグラフ化してあるので、自分の座る予定の席が「圏外」になっているのではないかという心配を抱いている人は必見です。
詳細は以下の通り。
各車両、車両と車両の連結部分で1分間ずつ電波強度をチェックしてみた結果、以下のようなグラフになりました。縦軸の数値(dBm)が大きければ感度が良く、グラフが平坦であればあるほど安定した通信を実現しているということになります。
なお、それぞれのグラフにはその車両で最も電波状況が良いアクセスポイントの電波強度が採用されています。
1号車。-50dBmを下回ることが大半となっており、電波状況もやや安定していません。
1号車と2号車の連結部分。1号車と同じく-50dBmを下回っていますが、比較的安定した通信が可能となっています。
2号車は低調。-60dBmを割り込むことが多く、場合によっては-70dBmにまで落ち込むことも。
2号車と3号車の連結部分。2号車の内部よりもやや安定している印象。
3号車。最高値で-40dBmを上回る反面、-60dBm程度まで一気に落ち込むなど変動が激しい。
3号車と4号車の連結部分。電波強度は高くありませんが、比較的安定。
4号車。-40dBm程度まで届くことが多く、電波の強度は高め。
4号車と5号車の連結部分。-50dBm~-60dBmの間で推移しています。
5号車。時折-40dBmに届いています。
5号車と6号車の連結部分。電波強度は安定している印象。
6号車。グラフの変動が非常に激しくなっています。
6号車と7号車の連結部分。電波強度は高く、安定しています。
7号車。非常に良い感じです。
7号車と8号車の連結部分。-50dBm~-60dBmの間を推移。
8号車(グリーン車)も電波強度は高め。
8号車と9号車の連結部分。非常に安定しています。
9号車(グリーン車)は平均すると-50dBm程度に。
9号車と10号車の連結部分はガクガクした極端なグラフに。
10号車(グリーン車)もおおよそ-50dBm程度で推移。
10号車と11号車の連結部分。-50dBm~-60dBmの間で推移しています。
11号車。おおよそ-50dBm程度で推移。
11号車と12号車の連結部分。-40dBm~-50dBmの間で推移しており、なかなか良い結果に。
12号車。変動が激しいものの、最高値は約-40dBmに。
12号車と13号車の連結部分。-50dBm~-60dBmの間で推移。
13号車。非常に安定しています。
13号車と14号車の連結部分。-60dBm程度とあまり電波強度は高くありません。
14号車。-50dBm~-60dBmの間で推移。
14号車と15号車の連結部分。-50dBm~-60dBmの間で推移していますが、変動が激しめ。
15号車。-30dBm~-40dBmの間で推移するという、これまでにない好調な結果に。
15号車と16号車の連結部分。-50dBm~-60dBmの間で推移。
16号車。安定している上に電波強度も高め。
今回は実際に車内をくまなく歩き回って電波強度を測定したわけですが、7号車と8号車、13号車、15号車、16号車の電波状況が良く、2号車が低調な印象を受けました。
そして電波強度が低い場所があるとはいえ、「圏外」にならないことは非常に素晴らしい。ちなみにこのようなばらつきが生まれる背景として、車両によって混雑具合が異なることや、同時に無線LANを利用しているユーザーの数も影響していると考えられます。
また、JR東海の広報室に電話で取材したところ、無線LANのアクセスポイントは各車両に1台ずつ配置されているというわけではなく、どこでも通信できるように複数台配置されているそうです。
・つづき
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