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ソニー、過熱事故を受けてノートパソコン用電池10万個を自主回収へ


ソニーが本日、他社向けに提供していたノートパソコン用のリチウムイオン電池パック10万個を回収することを発表しました。

発煙や発火を含む過剰発熱の事故が発生したとのことで、日本でも2000個が回収されるとしています。

詳細は以下の通り。
Sony Japan|プレスリリース | 「一部PCメーカーによるノートブック型コンピューター用電池パック自主回収」への協力について

このリリースによると、ソニーは他社向けに供給しているノートパソコン用電池パックの特定のモデルによって、全世界で発煙・発火事故が40件発生したことを受けて、一部のパソコンメーカーおよびアメリカ消費者製品安全委員会が発表したノートパソコン用電池パック10万個の回収に協力するそうです。


なお、自社製品である「VAIO」には対象となるモデルの電池パックは使用されておらず、日本市場での回収対象となる約2000個のバッテリーについても、事故の報告は行われていないとのこと。

そして気になる事故原因についてですが、2004年10月から2005年6月の特定期間の製造ライン調整が、一部の電池セルの品質に影響を与えたものと推定され、さらに、ごく少数ではあるものの一部に部材不良に起因すると思われる事故も発生しているとしています。

かつて同様の事故をソニーが起こしているほか、松下電池工業(現パナソニックエナジー)もNOKIA製携帯電話向けに供給した電池パック4600万個を回収しており、さらに三洋電機製電池パックの異常発熱、破裂の問題で三菱電機製FOMA端末「D903i」の発売が大幅に遅れるなど、さまざまな問題を引き起こしたリチウムイオンバッテリーですが、エネルギー密度が高いため本来的に危険性が高いとのことで、以下のリンクに詳細がまとめられています。

リチウムイオン二次電池の異常発熱問題 - Wikipedia

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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