ローンチェアに105個の風船をつけ、300km飛行することに成功
オレゴン州で、芝生の上に置いて寝そべったりするときにつかうローンチェアに105個も風船をつけ、193マイル(約300km)もの距離を移動したというニュース。風船で空を飛ぶというのはみんな思いつくことなのか、試した話はたまに耳にしますが、無事に成功したというのは珍しい気がします。
詳細は以下の通り。
Man flies 193 miles in lawn chair - CNN.com
この大冒険が行われたのは先週末。Kent Couchさんはローンチェアに105個のヘリウムをつめた風船とパラシュート、それに軽食を乗せてオレゴン州Bendから飛び立ちました。彼は約9時間後、アイダホ州まであとわずかというunionという町の農場に着陸。移動距離は193マイル(約300km)にもなったそうです。
Couchさんは昨年9月に6時間ほどのフライトを行っていて、今回が2回目のチャレンジ。フライトは時折かなり揺られたものの、おおむね静かで穏やかなものだったと語っています。
彼が今回移動した行程はこんな感じ。マップ上の線は道路を利用したものなので、実際はもっとまっすぐ飛んでいったはず。
from: Bend, OR to: OR-19 to:La Grande-Baker Hwy - Google Maps
以下から画像が見られます。
kgw.com
アメリカで風船で空を飛んだ男というと「ローンチェア・ラリー」と呼ばれる人が有名らしい。ローンチェアに45個の風船を取り付けて高度4000mまで上昇、降りてきたときにヒモが電線に引っかかり周辺を停電させたとか。警察に厳重注意を受け罰金も払うことになったが、本人はたいそう満足していたそうです。この話をもとにした映画もあるようです。
1982 Honorable Mention: Lawn Chair Larry
Danny Deckchair (2003)
日本でも、1992年に「風船おじさん」こと鈴木嘉和さんがヘリウム風船をつけたゴンドラで太平洋横断を目指しました。彼は宮城県の金華山東方沖800kmで確認されたのを最後に行方不明になっています。
風船で空を飛ぶことはかなり冒険心を刺激する行為のようです。ただバラストやパラシュート、食料やGPSを持っていないとかなり危険なようなので、マネをする時はちゃんと準備をしてからやりましょう。
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