イー・モバイルのサービスエリアを大阪でチェックしてみました
2007年3月31日に、携帯電話事業に新規参入したイー・モバイルの新サービスが開始しましたが、今回そのサービスに対応した「EM・ONE」の製品版を貸し出してもらえました。
前回貸し出してもらえた評価機とは異なり、HSDPA通信機能も使える製品版であることから、さっそく「EM・ONE」を携えて、大阪の主要部でエリアの確認をしてみました。今回は大阪の大動脈ともいえる主要路線「地下鉄御堂筋線」沿線のエリアレポートです。
詳細は以下の通り。
今回チェックしたのは、大阪市営地下鉄御堂筋線の「新大阪」~「天王寺」間です。「新大阪」~「天王寺」間には、新幹線の乗り継ぎ駅である「新大阪」をはじめとして、各私鉄やJRと接続する「梅田」「なんば」「天王寺」といった大阪の主要ターミナルや、「淀屋橋」などのオフィス街や「心斎橋」などの歓楽街もあることから、このエリアをチェックすることにしました。
チェックに使ったのは前回と同じホワイトの「EM・ONE」です。
詳細な路線図は以下のリンクを参照のこと。
地下鉄・ニュートラム路線図
各駅での電波状況は以下の通り。
新大阪(地上駅)・・・アンテナ2~3本。良好。
西中島南方(地上駅)・・・アンテナ2~3本。良好。
(ここから地下)
中津・・・圏外
梅田・・・圏外
淀屋橋・・・圏外
本町・・・圏外
心斎橋・・・圏外
なんば・・・圏外
大国町・・・圏外
動物園前・・・圏外
天王寺・・・圏外
地下にある駅が全滅という、とんでもない結果になってしまいました。地下鉄を利用しているユーザーにとって、これはかなり厳しいのではないでしょうか。改札近辺ではかろうじて通信可能であっても、ホームに降りると途端に通信ができなくなります。
梅田駅改札。この近辺も電波が不安定です。
なんば駅改札。この駅の東西に「なんばウォーク」という地下街がありますが、圏外でした。
天王寺駅改札。この近辺ではかろうじて通信が可能。
地下鉄御堂筋線は大阪の大動脈的な路線であり、沿線にオフィス街や繁華街が立ち並ぶことからも、地下鉄内でEM・ONEを利用したいユーザーは多いと思われます。早急にエリアの拡充が必要ではないでしょうか。
また、念のために梅田、なんば、天王寺の地下街を歩いてみたところ、ほとんど電波の入る場所がありませんでした。特に梅田は日本でも有数の規模を誇る地下街であることから、早い対応が望まれます。
なお地下街では通信が困難であったものの、上記の駅の地上周辺ではほぼ通信可能でした。しかし一部の建物の陰などに入る度に、アンテナの数が1~3本を激しく行き来することも多く、ほかの携帯電話と比べて電波環境が安定しない印象を受けました。
ちなみに以下のリンクによると、2008年3月の音声通話サービス開始に合わせて、NTTドコモとのローミングが開始され、一気にエリアが全国をカバーできるようになるとのことなので、そこに期待してみるのもいいかもしれません。
第三世代移動通信サービスのローミングについてNTTドコモと基本合意
2008年3月の音声サービス開始当初から全国で提供
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