レビュー

PHPとMySQLであらゆる広告を生成して管理する「phpAdsNew」


インプレッション保証やクリック数保証、期間保証の広告配信システムが簡単にできます。広告は通常のバナー広告やHTML広告、テキスト広告、DHTMLを使ったフローティングウインドウによる広告など様々なモノを選ぶことができ、設定すると自動的にコードが生成されるのでそれをコピペするだけで配信できます。クリック数のカウントはFlashなどでも可能。

さらに驚くべき事にブラウザ名やOS名、言語などの環境変数によって表示する広告を変えたり、あるいは世界中の各国各地域のIPアドレスデータベースから国別・地域別にターゲティングした広告を配信することも可能という点。


既にある程度日本語化されており、英語ではありますがものすごく詳細で詳しいマニュアルも付属しています。個人で使っているアフィリエイトの管理なども可能です。

というわけで早速インストールしてみました。
Welcome to phpAdsNew / Open-source ad server

詳細なインストールから各種設定や使い方までを網羅したマニュアルは以下。PDF形式です。

phpAdsNew | Support > Documentation

日本語化は以下のファイルを使います。

Index of /~elf/contribute/phpadsnew/2005-11-19

解凍すると「language」フォルダの中にでてくる「japanese_euc-jp」と「japanese_utf-8」を、phpAdsNewの「language」フォルダに入れてアップロードするだけでOKです。

前準備として、MySQLでphpAdsNew用のデータベースを作成しておきましょう。また、「config.inc.php」のパーミッションを「666」にしておきます。

それから、任意のディレクトリに解凍したphpAdsNewをアップロードし、ブラウザからアクセスします。するとこういう画面になるので、「Proceed」をクリック。


「Proceed」をクリック。


名前、会社名、メールアドレス、そして「Japanese(サーバにあった文字コード名)」を選び、ログインする際の管理ユーザ名とパスワードを決めます。それから「Proceed」をクリック。


MySQLの設定を行います。phpAdsNewと同じサーバにMySQLがある場合には「ソケットを用いてローカルサーバーに接続する」にチェックを入れておきます。「進む」をクリック。


「進む」をクリック。


ログイン画面が出てきますので、先ほど設定した管理ユーザ名とパスワードを使って「ログイン」。


設定画面が開きますので、いろいろ設定してみましょう


なお、ログイン前でも後でもどちらでも構わないので、データベースのメンテナンス用にCronを走らせる設定が必須です。これにより、広告主に広告表示期間が終了したことを知らせるメールやレポート、さらにデータベースの定期的なメンテナンスが可能となります。設定内容は以下のような感じです。とにかく「maintenance.php」を定期的に実行すればよいわけです。

・curlをサポートしている場合
0 * * * * curl -s -o /dev/null http://your.server.name.here/phpAdsNew/maintenance/maintenance.php

・fetchをサポートしている場合
0 * * * * fetch -o /dev/null http://your.server.name.here/phpAdsNew/maintenance/maintenance.php

・lynxをサポートしている場合
0 * * * * lynx > /dev/null -dump http://your.server.name.here/phpAdsNew/maintenance/maintenance.php

・wgetをサポートしている場合
0 * * * * wget -q -O /dev/null http://your.server.name.here/phpAdsNew/maintenance/maintenance.php

※「your.server.name.here」は自分のサーバ名に、「phpAdsNew」はインストールしたディレクトリ名に置き換えてください。

バナー広告の場合、画像をデータベースに保存するか、あるいは同じローカルサーバの任意のディレクトリに保存するか、あるいは別のサーバに保存するかを選んだりできます。「P3Pポリシー」というのはIE6の規定に則ったプライバシー保護可能なクッキーを生成するオプションです。


Apacheの設定でホスト名の解決をしていないが、phpAdsNewでホスト名ごとに違う広告を配信するオプションを使いたい場合などはここで設定します。また、プロキシサーバ経由のアクセスの場合でも実際のIPアドレスを抜き出すかどうかなども設定できます。住んでいる地域ごとに違う広告を出す設定も可能です。その場合、IPアドレスのリストを別途どこかで購入する必要があります。


インプレッション数やクリック数、あるいは記録しないIPアドレスの設定もできます。また、広告はキャンペーンという単位で管理され、このキャンペーンが終了したら広告主にメールで知らせたり、あるいは終了間近であることを知らせることもできます。


デフォルトバナーというのは、表示する広告がない場合に代替として表示する広告バナーのことです。


言語ファイルはここからも変更できます。マニュアルは英語なので、原文と比較するためにも慣れてきたら英語に戻して読んでみるとよく理解できます。


アプリケーション名というのは左上の「phpAdsNew」のことで、ここを任意の文字列に変更できます。また、任意のHTMLファイルを使ってヘッダーやフッダーを作成することも可能です。


「デフォルトの重み」というのは「weight」のこと。10万PVの中でweightが「1」のキャンペーンAとweightが「3」のキャンペーンBがある場合、Aは2万5000PVとなり、Bは7万5000PVとなります。つまり、設定されている全weightを合計したのが分母になり、それぞれのweightが分子となって確率を決めることができるというわけです。


ほかにもいろいろと興味深い機能が盛りだくさんなので、機会を見て詳細に説明していく予定です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
よくクリックされるGoogleAdSenseの条件3つ - GIGAZINE

ウェブページを見る目の動きは「F」パターン - GIGAZINE

Googleのアクセス解析サービス「Google Analytics」を使ってみました - GIGAZINE

Google Adsenseの代替広告にAdsense紹介プログラムを使う方法 - GIGAZINE

in レビュー,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.