Yahoo! Internet Guide 2006年9月号に掲載されました
掲載許諾依頼メールが来たので、見本誌下さいと返信しておきながら、すっかり忘れていました。
掲載内容は以下の通り。ついでに、IT系雑誌の栄枯盛衰やIT系雑誌の実売数データの歴史から、現在のGIGAZINEの影響力なども軽くまとめてみました。
35ページ目の左上
インターネット情報源アクセスガイド2006のPart1「最新ニュースをゲット!」の項目ですね、事前にどこに載るのか大雑把なことは聞いていましたが、これはまた面白いところに…。
この記事中で触れられているのはこれですね。
2010年、インテルのマルチコアCPUは32コアになる - GIGAZINE
確かにこの日付近辺のを見ているとIT系の濃いニュースサイトに見える…。
あと、ついつい癖で雑誌の奥付などを見るのですが、編集部員6人しかいませんね…編集長を入れても7人。あれ、前はもうちょっといたような…気のせいか?それと、こんなのがあったとは…。
YIG編集ブログ - Yahoo! Internet Guide編集部員のブログ
このあたりの初期が面白い。
YIG編集ブログ - Yahoo! Internet Guide編集部員のブログ | 200402
知る限りでは現在のソフトバンク クリエイティブ(旧ソフトバンク パブリッシング)のIT関連雑誌について、月刊で生き残っているのは以下の通り。随分減りましたね…。
DOS/V Magazine:5万部
PC Japan:7万部
Yahoo! Internet Guide:4万7000部
オープンソースマガジン:1万5000部
デジタルフォト:2万5000部
ネットランナー:7万部
部数データは下記参照。
IT系 メディアデータ softbank
http://www.fx-it.com/mdata/md_sbp.html
ほぼ1年前のデータを見てみましょう。
IT系 メディアデータ softbank 2005年1月のデータ
約1年前と比較すると、DOS/V Magazineはほぼ同じ、PC Japanは1万部減少、Yahoo! Internet Guideは1万3000部減少、オープンソースマガジンは旧名が「UNIX USER」でその頃よりも3000部減少、デジタルフォトは5000部減少、ネットランナーは5万部減少。じり貧です。
さらに当時は月刊のIT系雑誌が14あった。今は6。半減している。
ちなみに私がネットランナー編集部にいた2004年春はこんな感じ。
IT系 メディアデータ softbank 2004年2月
誰も信じてくれないがネットランナーは最初、「IT系ビジネス雑誌」だったのです。下記参照。
IT系 メディアデータ softbank 2001年3月
で、最下位をマークしてから生き残りを賭けて方向性が変わったのはこのあたり。
IT系 メディアデータ softbank 2001年8月
実際に売れ行きが伸び始めたので、当時の編集長の判断は正しかった、とビジネス的には言うことが可能。
IT系 メディアデータ softbank 2001年9月
たぶんこの頃が全盛期、なんと16万部。発行部数はもっと上です。バックナンバーを持っている人は表紙を見れば書いてあります。
IT系 メディアデータ softbank 2003年2月
で、GIGAZINEは現在、1日のユニークユーザーが約10万人。月刊のIT系雑誌は全盛期でも実売15万部。今だともっと低い実売数です。だから、影響力だけで考えるならGIGAZINEレベルの規模であれば、月刊誌レベルだということに。1ヶ月の総合計ユニークユーザーだとさらに多くなるので、月刊雑誌がいくつか集まった分だけ、それこそ1つの出版社の出す全月刊誌を足したのと肩を並べる可能性もある、と。ジャンルなどの違いがあるので一概に比較はできませんが、それでもなかなかのものです。
つまり、ちょっと飛躍しますが、多くの人の目に触れることを考えると、本質的に雑誌に出ている広告は順次、ネット媒体に切り替わるのは当然の帰結というわけです。その方がコスト的にもはるかにお得。何より、効果測定ができるのがポイント。雑誌の広告も効果測定できないわけではないのですが、それはまた別の機会に。
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