日本の人魚「リュウグウノツカイ」を煮付けにして食べると…
リュウグウノツカイと言えば例の白くてびろびろ~とした標本のイメージが強く、なんだかよくわからない…という人が多いと思いますが、実際にはアレは「アカマンボウ」の仲間。しかもあのリュウグウノツカイを「煮付け」にして食べたというすごい例も。日本で言うところの人魚のモデルはリュウグウノツカイ、人魚の肉を食べると不死になると言う伝説もあるので、リュウグウノツカイを食べたら不死になれるのだろうか…
リュウグウノツカイ
http://www.hokudai.ac.jp/fsc/usujiri/page_thumb11.html
大船漁協の定置網に迷い込んで漁獲されたもの。体長は2m余り。
標本にしようにもサイズが大きすぎて断念。
煮付けにして食べてみた院生によるとあまり美味くなかったらしい。
彼らは伝説通りなら不死になったはずなので、本当に死なないかどうか誰か試しにころし(検閲削除)
実際に泳いでいる姿はこんな感じ。標本になったものとは違ってキレイです。
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/4115/oalfish01.html
背びれを動かして泳ぐとのこと。体は銀白色で、まだら模様が互い違いに現れるのが特徴。
標本でもこんなきれいな標本もあります
http://research.kahaku.go.jp/zoology/uodas/thanks/2000-06-15_akanamada/ryuuguu/
また、長崎県佐世保の「西海パールシーリゾート」には日本で2番目に大きい剥製が展示してあるそうで。
西海パールシーセンター-水族館 リュウグウノツカイ
http://www.pearlsea.jp/center/aquarium5.html
一番最新の例はこれ、2006年4月26日。
山口県/珍魚「リュウグウノツカイ(幼魚)」の捕獲について
http://www.pref.yamaguchi.jp/press/200604/003949.html
稚魚や幼魚でもこんなに長いわけですか。
で、これがリュウグウノツカイの解剖(要注意)
http://www21.ocn.ne.jp/~access-z/beach/ryugunotsukai/image-2/dissection.html
あと、日本の古い書物である「異魚図賛」にも描かれています。
異魚図賛(拡大画像 007) | 描かれた動物・植物
http://www.ndl.go.jp/nature/img_l/s02/s02-007l.html
肝心の味の方ですが、みそ漬けにするとおいしいかもしれない。というのも、同じ仲間のアカマンボウはそうやって食べるのだそうで。
asahi.com:アカマンボウ - マイタウン福島
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000150601270001
肉はキンメダイに似て、ピンク色。淡泊でくせがなく食べやすい。味が薄いので、みそ漬けなどにする。
なお、リュウグウノツカイは深海に近いところに住んでおり、これが採れると天変地異の前触れとよく言われており、実際に地震が起きているケースもしばしば。逆にリュウグウノツカイが採れると言うことは他の魚も海面に上がってきているので、漁師の中にはコレを大漁の前兆としているケースもあるそうで。
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