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iPhoneおよびiPad向けアプリはデフォルトでApple Vision Pro向けApp Storeでも入手可能に


AppleがWWDC23で発表し、2024年初頭に発売を予定している同社初のARヘッドセット「Apple Vision Pro」のアプリストアに、既存のiPhone・iPad向けアプリも追加されることが明らかになりました。アプリ開発者はほとんど手を加えることなく、iPhoneおよびiPadアプリをApple Vision Pro向けにも配信することができるようになります。

Take your iPad and iPhone apps even further on Apple Vision Pro - Latest News - Apple Developer
https://developer.apple.com/news/?id=ssmnoze2


App Store launching on visionOS for developers later this year - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2023/09/05/app-store-launching-on-visionos-for-developers-later-this-year/

Beta Version of visionOS App Store to Be Available to Developers This Fall - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/09/05/visionos-app-store-coming-in-fall/

iPhone and iPad apps will be available in the Vision Pro App Store by default - The Verge
https://www.theverge.com/2023/9/5/23860335/apple-iphone-ipad-apps-vision-pro-app-store-default

現地時間の2023年9月5日、Appleはアプリ開発者向けに「Apple Vision ProでiPadおよびiPhoneアプリをさらに進化させよう」というリリースを公開しました。この中で、Appleは同社が発表したARヘッドセットであるApple Vision Proでは、iPhoneやiPad向けのApp Storeとは別に、専用のApp Storeがリリースされることになることを明かしています。そして、Apple Vision Pro向けApp Storeでは既存のiPadおよびiPhone向けアプリが配信され、Apple Vision Proで快適に動作することになると説明しました。

Apple Vision Proでは視界上にアプリを自由に配置することができます。既存のiPadおよびiPhoneアプリは、Apple Vision Pro上でもそのまま同じように動作するため、アプリ開発者は追加の作業なしでアプリをApple Vision Pro向けApp Storeでも配信可能となるわけです。また、デフォルトではiPadおよびiPhone向けアプリがApple Vision Pro向けApp Storeに自動で公開されるようになっている、とAppleは説明しています。


さらに、Apple Vision Pro向けOSであるvisionOSの開発者向けベータ版が、2023年秋にリリースされる予定となっており、これに伴い、Apple Vision Pro向けApp Storeも2023年秋にベータ版がリリースされる予定です。

iOSやiPadOSで利用できるほとんどのフレームワークにvisionOSが対応していますが、アプリがApple Vision Proでは正しく利用できない機能を含む場合、アプリに互換性がないためApple Vision Pro向けApp Storeでは利用できなくなります。アプリを利用できるようにするには、visionOS版アプリに代替機能を提供する必要があります。


なお、AppleはiPhoneやiPad、Apple Vision Proといったデバイスごとにサポートされている機能をリスト化しており、以下からチェック可能です。

デバイス機能の要件 - サポート - Apple Developer
https://developer.apple.com/jp/support/required-device-capabilities/


visionOS上でのアプリの動作を確認するにはXcode 15のベータ版で提供されているvisionOSシミュレーターを使用すればOK。visionOSシミュレーターを使用すると、アプリのコア機能のほとんどを操作して簡単にテスト可能です。また、Apple Vision Proでアプリを実行してテストするには、互換性評価のためにアプリを送信するか、デベロッパーラボにサインアップする必要があります。

さらに、visionOS向けにアプリをより洗練させたい場合はvisionOS SDKを利用してアプリを構築すれば、visionOS上でのアプリエクスペリエンスをより自然なものにすることが可能です。

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in ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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