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Appleは過去1年で製品やサービスをどう進化させ、次の1年で何をするのか?

by Milind Alvares

2021年、Appleのアプリ配布プラットフォーム「App Store」は、その高い手数料を理由に独占禁止法違反の疑いでさまざまな国から調査を受けました。また、ユーザーが広告追跡を拒否するためのApp Tracking Transparency(ATT)を実装したことで、広告業界に大きな打撃を与えた年でもありました。そんな中においてもAppleは製品やサービスを拡張しており、2022年1月10日(月)に2021年を通して発表された新機能・新サービスを振り返る記事を公開しました。

Apple services enrich peoples’ lives throughout the year - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2022/01/apple-services-enrich-peoples-lives-throughout-the-year/

Apple Highlights Services in 2021, Recaps Upcoming Features Like IDs on iPhone - MacRumors
https://www.macrumors.com/2022/01/10/apple-highlights-services-in-2021/?scrolla=5eb6d68b7fedc32c19ef33b4

まずAppleは、App Storeが2008年にリリースされて以来、開発者はデジタル製品やサービスを販売することで2600億ドル(約30兆円)以上の収益を上げていることについて言及。2020年には「2000億ドル(23兆円)」と発表されていたため、App Storeの規模は年々拡大していることがわかりますが、一方でこれは「流通全体のほんの一部である」ともAppleは示しました。

加えて、2021年のクリスマスイブから大みそかまでの間にiOSユーザーはApp Storeで多くの時間を過ごし、前年比で「2桁の成長」を見せたとのこと。なお、具体的な売上金額についてAppleは公表していません。


また、Appleは2019年にオリジナルコンテンツを配信するサブスクリプション型の映像配信サービス「Apple TV+」を発表しました。

月額1100円でApple MusicやApple TV+が楽しめる超お得なサブスクリプションプラン「Apple One」が発表 - GIGAZINE


Apple TV+についてAppleは「わずか2年で主要なマイルストーンを達成した」と報告。オリジナルコンテンツが763の賞にノミネートされ、そのうち190は受賞に至ったと述べています。また2021年4月21日に新型Apple TVが発表されており、新型リモコン「Siri Remote」とともにベルギー・香港・ロシアといった24カ国ですでに利用されているとのこと。

Appleが4年ぶりに新型Apple TVを発表 - GIGAZINE


Apple Musicでは「自動再生」「歌詞共有」「都市チャート」「モーションカバーアート」「『今すぐに聴く』タブ」など、さまざまな新機能がリリースされました。このほか、ドルビーアトモスによる空間オーディオ&ロスレスオーディオに対応した点も、大きな変更点です。

追加費用なしで「Apple Music」がドルビーアトモスによる空間オーディオ&ロスレスオーディオに対応 - GIGAZINE


2021年10月18日にAppleは月々わずか480円で9000万曲以上の楽曲やラジオにSiri経由でアクセス可能な「Apple Music Voice Plan」も発表しています。

Apple、Apple Music Voiceプランを発表 - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2021/10/apple-introduces-the-apple-music-voice-plan/


また健康とフィットネスに焦点を当てたAppleのプラットフォーム「Apple Fitness+」は2000以上のフィットネスクラスと、4K UHDのトレーニングコンテンツを有するライブラリとなっているとのこと。2022年にApple Fitness+はさらなる拡張を見せる予定です。

今後の機能としては、まず、2022年初頭にアメリカでウォレットアプリに運転免許証やIDを追加できるようになる予定。

iPhoneやApple Watchで運転免許証や身分証明書が提示できるようになる地域が発表される - GIGAZINE


またAppleはクラシック音楽専門ストリーミングサービス「Primephonic」を買収しており、専用のクラシックアプリも近いうちにリリースされるとみられます。これは2021年10月に発売された第3世代AirPodsは音質が前モデルより各段にアップしたことと併せて注目されています。

Appleがクラシック音楽専門ストリーミングサービス「Primephonic」の買収を発表、払い戻しについても解説 - GIGAZINE


さらにAppleはロンドン・ロサンゼルス・サンフランシスコ・ニューヨークといった都市でAppleマップに3Dマップを導入すると2021年9月に発表しました。2022年後半には、モントリオール、トロント、バンクーバーといった都市でも同機能を展開する予定となっています。

Apple Maps introduces new ways to explore major cities in 3D - Apple

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in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス,   ウェブアプリ, Posted by darkhorse_log

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