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「臨場感あふれるキノコの写真」を撮影したい人にプロがおすすめする10のテクニック


写真家の中には、風景だけ撮影する人や動物だけを撮影する人、電車だけを撮影する人など、被写体を1つのジャンルに限定する人も多く存在します。中でもキノコは、山や森だけではなく、街路樹や家の庭にも生えるため、初心者でも簡単に見つけることができる被写体の1つです。そんなキノコの魅力にはまってしまったというプロ写真家のアルバート・ドロス氏が、キノコの写真を撮影するためのテクニックを解説しています。

10 Tips for Photographing Little Mushrooms in the Forest
https://petapixel.com/2020/10/13/10-tips-for-photographing-little-mushrooms-in-the-forest/


◆01:「孤独なキノコ」を探す
キノコと一口に言ってもさまざまで、大量に群生する種類もあれば、1カ所に1~2本しか生えないキノコもあります。ドロス氏はキノコの写真を撮影する時、美しさを追い求めて「とても小さく、1本だけ生えているキノコ」を探すとのこと。

ドロス氏によれば、以下の画像のように1本だけ生えている小さなキノコは、まるで夢のような背景を持った美しい構図で撮影しやすいそうです。


◆02:うんと低いところにも目を配る
とても小さく1本だけ生えているようなキノコは、ほとんどが倒木の表面や地面に生えています。そのため、人間の目の高さと比べると非常に低い場所にカメラを持ってくることがよくあるとのこと。

◆03:下から撮影する
カメラを低く持ってくることで、キノコを真横から撮影することができます。さらに低い位置にカメラを持ってくると、キノコを見上げるように撮影できます。こうすることで、キノコの傘の内側にあるヒダを撮影でき、キノコの質感が伝えられるようになります。


◆04:三脚を使わず手持ちで撮影する
ドロス氏は、キノコを撮影する時は必ず手持ちで撮影しているそうです。三脚を使うと焦点を合わせることは簡単ですが、キノコの表情に合わせて角度や構図を変えにくくなってしまいます。また、非常に低い位置でカメラを構えることも多いため、三脚の使用は難しいとのこと。なお、森の中は暗いことが多いため、ドロス氏はISO感度をだいたい400~500に設定しているそうです。


◆05:マクロレンズを使う
「キノコを撮影するときはマクロレンズ、あるいは接写リングを使ってください」とドロス氏。ドロス氏は基本的に焦点距離90mmのマクロレンズを使って撮影しているそうです。

◆06:絞りは全開にする
幻想的な写真を撮るために、ドロス氏は必ずf/2.8のマクロレンズを全開にするようにアドバイスしています。。こうすることで被写界深度が非常に浅くなり、ボケが強くなります。

◆07:キノコの背景に気を使う
レンズの絞りを全開にして被写界深度を非常に浅くすることで、カメラを少し動かすだけで構図や背景が大きく変化します。
ドロス氏は「背景は、写真の主題よりも重要です。キノコを撮影するとき、私は背景が最も大事だと考えています」と述べています。


◆08:背景だけではなく前景にもボケを効かせる
キノコの背景だけではなく、キノコとカメラの間に写る「前景」もぼかして写真の構図に取り込むことで、より幻想的でキノコの存在を強調する写真が撮れると、ドロス氏。以下の写真では、紅葉をレンズの前に置いて、秋の雰囲気を演出しているそうです。


◆09:フリップスクリーンを使う
低い位置でカメラを構える場合、ファインダーをのぞくのはかなり難しくなります。バリアングルの液晶画面がついている場合は液晶画面によるライブビューで構図を確認することができますが、そうでない場合は外付けの液晶モニターやフリップスクリーンを使う必要があります。

◆10:座布団やクッションを用意する
そして、低い位置での撮影はつねにしゃがむ必要があるため、とにかく体への負担が大きいとのこと。ドロス氏は森の中でも座り込めるように、クッションやシートを持って行くそうです。

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in メモ, Posted by log1i_yk

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