メモ

オンラインで行われた契約はオンラインで解除できるようにしなければならないという法律が施行

by Dominic Smith

2018年7月1日にアメリカ・カリフォルニア州で「オンライン上で行われた契約はオンライン上で解除できるようにしなければならない」という法律が施行されました。

Bill Text - SB-313 Advertising: automatic renewal and continuous service offers.
https://leginfo.legislature.ca.gov/faces/billTextClient.xhtml?bill_id=201720180SB313

Companies must let customers cancel subscriptions online, California law says - CNET
https://www.cnet.com/news/companies-must-let-customers-cancel-subscriptions-online-california-law-says/

これまでの法律では、消費者に対して自動更新型または継続型のサービスを提供しているビジネスが、サービスの提供条件を明確かつ目立つように提示したり、消費者側の肯定的な同意を得たりしないままにサービスを提供していました。こういった状況を改善することで消費者により安全なオンラインサービスを提供すべく、アメリカ・カリフォルニア州で広告に関するビジネスおよび職業規定の第17602項が修正・廃止・追加されました。新しい法律は2018年7月1日から施行されることとなり、無料のプレゼントや試用版を含む自動更新型のサービスや継続的なサービスを提供するビジネスは、後に請求されることとなる価格について明確かつ目立った説明を行い、消費者が料金を支払う前にキャンセル方法を提示する必要が出てきます。また、試用期間が終了したり購読契約の価格が変更される際についても、明確な説明を消費者側に提示する必要があります。この法律はクレジットカードやデビットカードのようなサービスについても、自動的に更新することを禁止するとのことです。


また、法律には自動更新サービスや継続的サービスの提供を受ける顧客は、オンライン上でサービスをキャンセルできるようにする必要があると規定されています。法律によれば、「オンライン経由で契約するニュース購読サービス・音楽ストリーミングサービス・食事プランなどをキャンセルするために、顧客サービスに電話をかける必要もなく、オンライン上から取り消しが行えるようにする必要がある」とのことです。

実際、オンライン経由での契約を解除するために面倒な体験をしたという人は複数います。例えば以下のツイートを投稿した男性は、ニューヨークタイムズのオンライン購読を解除するために電話をかけたところ、「2度も15分以上待たされた」とのこと。


この法律が施行されたのがアメリカ・カリフォルニア州であるという点が「大きな意味を持つ」とCNETは記しています。なぜなら、カリフォルニアで顧客に支払いを行わせているという企業にはすべて同法律が適用されるからです。

無料の試用版を提供するサービスなどを含む自動更新型・継続型サービスは、試用期間終了後にどれくらいの価格を請求することになるかを明確に説明する必要があり、顧客に対して支払いが開始する前に契約を解除する方法を開示する必要があります。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
オンラインで自作の教材を売って大金持ちになる教師と、それについて是非を問う議論 - GIGAZINE

オンラインで約4000円のプリンターを売ったら裁判で300万円以上を支払うように命じられた男性 - GIGAZINE

オンライン広告の25%は偽装・詐欺によって支えられているということが判明 - GIGAZINE

クライアントがお金を払ってくれない場合にとるべき10の行動 - GIGAZINE

一体オンラインで何曲売れば、アーティストは生活していくことができるのか?を表す図 - GIGAZINE

in メモ, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.