NVIDIAの新GPU「Turing」は仮想通貨マイニング用途となる可能性
By Mirko Tobias Schäfer
NVIDIAは2018年3月に「Turing」というコードネームの新しいGPUを発表する予定となっています。ゲーミング用GPUとなるのかなど詳細は不明ですが、開発コードネームの由来とGPU需要の傾向から、暗号通貨マイニング向けのGPUとなるのではないかと予想するメディアも登場しています。
Frenzied demand for Nvidia's graphic chips shoot prices through the roof
https://www.reuters.com/article/us-nvidia-results-research/frenzied-demand-for-nvidias-graphic-chips-shoot-prices-through-the-roof-idUSKBN1FT2AW
NVIDIA Turing is a Crypto-mining Chip Jen-Hsun Huang Made to Save PC Gaming | TechPowerUp
https://www.techpowerup.com/241552/nvidia-turing-is-a-crypto-mining-chip-jen-hsun-huang-made-to-save-pc-gaming
NVIDIAのGPUは非常に人気があり、オンラインで入手するには価格が定価の3倍に高騰するなど、品薄の状態が続いています。GPUはゲーマーが高精細な映像でシビアなタイミングでの操作を要求されるゲームに使用するものと考えられがちですが、複雑な数学パズルを解き、その解法を検証したり、Ethereumやbitcoinなどの暗号通貨のマイニングにも利用されています。
By JD Lasica
NVIDIAのCFOであるColette Kress氏は「2018年2月8日(木)のGPUの在庫レベルが、暗号通貨マイナーの需要で非常に低く、歴史的な水準だった」と電話会議で語り、またモルガン・スタンレーのJoseph Moore氏が「暗号通貨マイナーの高い需要が収益とGPUの価格の両方を引き上げる要因になっている」と考えを述べています。つまり、GPUの高騰は暗号通貨マイナーの高い需要によるものであると示唆しています。
NVIDIAは「Turing」というコードネームのGPUを2018年3月に公開する予定ですが、このコードネームはこれまでのNVIDIAのGPUに付けられた命名規則とは異なるため、ゲーミング用のモデルではないと予測されています。「Turing」は第二次世界大戦下でドイツ軍の「Enigma暗号機」が生成した暗号文を解読した数学者の「アラン・チューリング」の名前に由来していると考えられます。
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海外メディアの「TechPowerUp」では、このコードネームの由来とGPUの需要の傾向から、暗号通貨マイニング向けのGPUとなるのではないかと予想していますが、具体的な詳細は明らかになっていません。
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