たったの20分で満タンにできる爆速フル充電モバイルバッテリー「Apollo」
モバイルバッテリー「Apollo」は、スマートフォン2台分をフル充電できる6000mAhの容量を持ち、USB PD規格の機器に充電が対応しているので例えばiPhone 8/8 PlusおよびiPhone Xなどは高速で充電することが可能です。さらに、最短20分で本体をフル充電できるという、他のモバイルバッテリーとは比較にならない充電速度であるという大きな特長があります。
Leading in USB C & Graphene Battery Super Fast Charging Technology|ELECJET
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Apolloがどんなモバイルバッテリーかは以下のムービーを見ると一発で分かります。
Apollo: World's First Graphene Battery USB C PD Power Bank Fully charged in 20mins - YouTube
私たちは外出先でスマートフォンを持ち歩いたり……
友人とNintendo Switchで遊んだり……
ノートPCで仕事などすることがあると……
機器を問わずバッテリーの容量が空になってしまう事態にしばしば出くわします。
そんなときに頼りになるのがモバイルバッテリー。
しかし多くのモバイルバッテリーは充電が完了する満タンまで3時間から5時間、容量が多いと8時間近くかかります。
それに対してモバイルバッテリー「Apollo」は、わずか20分で容量6000mAhをフル充電できます。
充電方法はUSB Power Delivery 3.0(USB PD 3.0)規格に対応した充電アダプターにUSB Type-C規格のケーブルで接続します。
USB PD 3.0規格アダプターはNintendo SwitchのアダプターやMacBook、Lenovo、DellそしてHPなどのノートPCのアダプターを使用可能。
ApolloのUSB Type-Cポートに接続すると……
Apolloへの充電が始まり。空の状態から20分で満タンを示すカウント「100」なり充電完了。
さらに充電する機器側がUSB Power Delivery 3.0(USB PD 3.0)規格に対応している場合、例えばiPhone 8/8 PlusおよびiPhone Xだと高速で充電できます。
5分の充電でiPhone 4を1台、10分の充電でiPhone 7Pを1台分充電できるとのこと。急な電池切れでも、とりあえずApolloを短時間でもいいので充電しておけば、あとでじっくり目当ての端末を充電できるというのは非常に便利です。
Apolloには入出力を兼ねたUSB Type-Cポートが1つ、出力用のUSB Type-Aポート2つの合計3つのポートがあります。USB Type-Aポートの片方は急速充電規格のQuick Charge(QC) 3.0に対応。入力・入力に可能な電圧/電流は以下の通りとなっています。
◆入力
・USB PD規格:5Vから20V/3Aで最大60ワット
・QC 3.0規格:5Vから12V/3Aで最大18ワット
◆出力
・USB Type-Cポート:5V/3A、9V/3A、14.5V/2.5A
・USB Type-Aポート(QC3.0規格対応):5V/3A、9V/3A、14.5V/2.5A
・USB Type-Aポート:5V/2.4A
Apolloを開発したチームのELECJET TEAMは過去にkickstarterで電圧を自動で調節するUSB Type-C規格の変換ケーブル「AnyWatt」とUSB Type-C規格のHDMI変換タップの「C-Force」のプロジェクトを成功させており、Apolloは4年に渡る研究開発で実ったものです。
以下が変換ケーブルAnyWatt
以下がHDMI変換タップのC-Forceです。
Apolloが急速に充電・給電できるのは内部抵抗が低く伝導性が高いCellsXという2005年から研究されているグラフェン複合材バッテリーを採用してUSB Type-CのUSB PD 3.0規格に合わせているため。
CellsXにより安全性が高く、充電サイクルは1万回以上を行え、公開している実験映像では2500mAhの容量に対して8Cつまり1時間で満タンになる8倍の電流の20Aで給電実験映像を公開しています。
以下の画像をクリックすると、1時間で満タンになる8倍の電流供給した実験映像を確認できます。
またこのバッテリーにより急速な充電時の発熱を押さえることが可能になりバッテリーの膨張と燃焼が起きづらく、Apolloに採用しているグラフェン複合材バッテリーのパワーパックは8Cでの給電実験の映像では高い電流を流しながら表面温度を46.6度に押さえています。
以下の画像をクリックすると、が1時間で満タンになる8倍の電流供給しながら表面温度を測った給電実験映像を確認できます。
そんなApolloは、クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額は1万ドル(約113万円)だったのですが、締め切りまで7日を残した時点で既に目標額の10倍近い9万6200ドル(約1090万円)を集めています。
Apolloプロジェクトでの出資プランは以下の通り。
・59ドル(約6690円):Apollo×1個、USB Type-Cケーブル×1本+送料10ドル(約1130円) *アーリーバードプラン
・69ドル(約7820円):Apollo×1個、USB Type-Cケーブル×1本、Elecjet 45W USB PD規格対応充電アダプター+送料10ドル(約1130円)
・89ドル(約1万円):Apollo×1個、USB Type-Cケーブル×1本、Elecjet ANYWATTケーブル規格変換アダプター+送料10ドル(約1130円)
・109ドル(約1万2400円):Apollo×2個、USB Type-Cケーブル×2本+送料10ドル(約1130円)
・230ドル(約2万6080円):Apollo×5個、USB Type-Cケーブル×5本+送料10ドル(約1130円)
なお、Apolloの出資期限は日本時間で2018年1月24日(水)13時39分までで、製品の出荷は2018年4月が予定されています。
Apollo: World's First Graphene Battery USB C PD Power Bank by Elecjet.com — Kickstarter
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