なぜ「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」で初登場したポーグは多くの人から「食べたい」と言われるのかを科学的に説明
「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」で新登場となった「ポーグ」は、クリクリした大きな目を持つ愛らしい動物です。このポーグについて、「食べてみたいと思っているのはあなただけではない」という内容の記事を海外メディアのThe Vergeが掲載しています。
Science can explain why you want to eat a porg - The Verge
https://www.theverge.com/2017/12/18/16787608/eat-porg-love-star-wars-the-last-jedi
ポーグが「最後のジェダイ」の予告編で登場して以来、一部のスター・ウォーズファンの間で「ポーグを料理して食べる」という話題が盛り上がっていました。
ポーグを食べることは倫理的にOKなのかを問うアンケート
Is it ethical to eat a #Porg?
— Cassidee MosEisley (@CassideeMoser) November 28, 2017
ハリウッドスターの間でさえ「ポーグを食べるべきか否か」の議論がなされており、最後のジェダイでホルド中将役を演じたローラ・ダーンは、ポーグを食べるのに反対派であると公式ムービーでコメントしています。
"but you're not gonna eat a PORG!!!!" ALDKSKDJS pic.twitter.com/fG0yZBp3P6
— amara jade (@lwiavader) December 5, 2017
しかし、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザックは「ポーグと炒めたタマネギや、グレーズドポーグなんかいいね」とポーグを食べることに興味津々であることをインタビューの中で明かしています。
出演者の中でもオスカー・アイザックがポーグを食べることに興味津々であることは話題になっているようで、フィン役のジョン・ボイエガが「オスカーはポーグをスープにするとうまくなると考えてるみたいだ……」とツイートしています。
Oscar also feels porgs could go down well in a soup ......... https://t.co/XNOOkFgKrH
— John Boyega (@JohnBoyega) December 4, 2017
そして、海外メディアでもポーグは一体どんな味なのか?ということを熟考したり、ポーグをおいしく食べるためのレシピを考案したりしたメディアが登場する事態に発展しています。
その後、ついに12月15日に「最後のジェダイ」が公開されたわけですが、公開と共に一部のユーザーの食欲はさらに高まっているようです。ジャーナリストのDrew Magary氏は、「最後のジェダイを見たよ……そして僕は絶対ポーグを食べることにしたんだ」とツイート。
I saw Last Jedi and... I would ABSOLUTELY eat a Porg.
— Drew Magary (@drewmagary) December 15, 2017
他のユーザーからも、「最初、僕はポーグが気になることが分かった。今、僕はポーグを食べて、ペットにしたいと思っています。彼らはおいしそうに見えるからね」とポーグを食べたいというツイートが噴出中。
At first I found porg annoying. Now I want to eat porgs and keep some of them as pets. They look delicious.
— STREET SWEEPING DAY!! (Hefts ban hammer) (@JordanPDunsmore) December 17, 2017
これらの反応の多くはただの冗談であることが明らかですが、実際の心理的現象に基づいて「食べたい」と言っているユーザーが存在する可能性もあります。
Oriana R.Aragón教授らの研究によると、人間はとてもかわいいものに対してしばしば圧倒的で「遊び心のある攻撃性」を伴う反応をしてしまうそうです。これは生まれたての赤ん坊を見て、「食べちゃいたいくらいかわいい」と言ってしまうことと同じ反応だそうで、ポーグにもまさに同じ心理的現象が働いている可能性があるというわけ。
また、インドネシア語・オランダ語・フランス語・ギリシャ語・ベトナム語など、複数の言語で「かわいらしいものを食べる」という表現が存在しているそうで、「かわいいものを食べたくなる」という心理的現象は世界共通で起こるものであることも示唆されています。
なお、かわいらしいものに対して「食べる」という一種の否定的な表現が出てしまうのは、極端な肯定的な感情(かわいいと思う感情)を打ち消し、感情的な平衡を保つための方法である可能性が示唆されています。人間が悪い状況に陥った際に笑ってしまう現象と正反対の現象であると考えられており、Aragón教授は多くの人々がポーグを食べたいと思っているのはこの心理的現象に由来するものであると考えてます。
また、Aragón教授は「ポーグを食べたいと言っている人々が新しいタンパク源として(ポーグに)期待しているとは思わない」とも語っています。
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