ベトナム・ハノイが市街地へのバイク乗り入れを禁止する方向へ


ベトナムの首都ハノイで、2030年までにバイクの乗り入れを禁止することが検討されています。タイに並ぶアジア有数のバイク天国であるベトナムの都市の光景が一変することになるのか注目を集めています。

Hanoi plan to ban motorbikes by 2030 to combat pollution - BBC News
http://www.bbc.com/news/world-asia-40498052

ハノイ市は1平方キロメートルあたりのバイク台数が2500台と試算されるほどのバイク天国で、バイクの排ガスを原因とする大気汚染が深刻な都市問題となっています。

ハノイ市議会は2013年までに市内人口の半数が公共交通機関を利用するようにする計画を実施していましたが、現時点では公共交通機関を利用する人の割合は12%にとどまっており、かつての施策は完全に失敗に終わっていました。BBCのインタビューに対してハノイ市在住のンゴ・ノック・トレイさんは、「街はとても混雑しているのに公共交通機関はほとんどありません。ベトナムには地下鉄はなく、2017年6月にようやく2階建てバスが一部のルートで運行し始めたという状況で、計画が失敗に終わるのは明らかでした」と答えたとのこと。

NGOのGreenIDの報告によると2016年のハノイ市では人体に有害な汚染物質であるPM2.5の排出が「過度」のレベルと判定された日は282日にも及んでおり、ハノイ市当局は、看過できない問題と認識しています。


深刻な大気汚染問題と交通渋滞解消のために、ハノイ市議会は、2017年7月4日に「2030年までにハノイ市へのバイクの乗り入れを禁止する」という内容の条例案について人民評議会議員96人中95人による賛成多数で可決しました。これにより、今後は、段階的に市内のバイク台数を削減していくことになりそうです。

ただし、公共交通機関の未整備や自動車を駐車するスペース不足を理由に、ハノイ市ではバイクを交通手段にする人は市民の大半を占めている状況から、条例案に対する反対意見は根強いとのこと。BBCベトナムのジャーナリストのハ・ミさんは、「ベトナム政府がヘルメットの着用を義務づけしたとき、誰も聞き入れなかったので、結局、義務化は撤回されました。バイクのないハノイは想像できません」と述べており、条例が正式に施行されるまでの道のりは険しそうです。

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