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ソフトバンクが数々のロボット開発で知られる「ボストン・ダイナミクス」と「Schaft」を買収


ソフトバンクがGoogleと並んでAlphabet傘下にあるロボティクス企業のボストン・ダイナミクスを買収することに合意したと発表しました。これと合わせて、2016年にGoogleが買収した日本のロボティクス企業「Schaft」も買収することが決まっています。

ソフトバンク、Boston Dynamicsの買収に合意~スマートロボティクス技術の開発促進へ向けたコラボレーションへ~
(PDFファイル)https://www.softbank.jp/corp/news/press/sb/2017/20170609_01/


ボストン・ダイナミクスは1992年、マサチューセッツ工科大学のマーク・レイバート教授が独立して設立しました。国防総省・高等研究計画局(DARPA)の支援を得て開発した四足歩行ロボット「ビッグドッグ(BigDog)」の不気味にも感じる歩行ムービーはどこかで見かけた人も多いのではないでしょうか。

BigDog Reflexes - YouTube


Androidの「生みの親」として知られ、Google社内でロボティクスに関するプロジェクトを進めていたアンディ・ルービン氏の方針もあり、2013年にボストン・ダイナミクスはGoogleに買収されました。

Googleが歩行ロボットメーカーのボストン・ダイナミクスを買収 - GIGAZINE


Google傘下となってからも、ボストン・ダイナミクスは興味深いロボットを次々と世に送り出してきました。

蹴られてもめげない小型四足歩行ロボット「Spot」をボストン・ダイナミクスが公開 - GIGAZINE


走行しながら障害物を認識して飛び越える驚異の技術を実現する四足歩行の「チーターロボット」が登場 - GIGAZINE


ボストン・ダイナミクスのロボット「Handle」は華麗にジャンプし45kgの荷物を運び雪道も難なく走行できることが判明 - GIGAZINE


しかし、プロジェクトを主導したルービン氏は2014年にGoogleを離脱。ボストン・ダイナミクスの独立路線はGoogleとの軋轢を生み、2016年3月には売却の話が上がっていました。

今回、ソフトバンクがAlphabetからいくらでボストン・ダイナミクスとSchaftを買収したのか、金額は明かされていません。ボストン・ダイナミクスの創業者であるマーク・レイバート氏は、今回の買収について以下のようにコメントしています。

Boston Dynamicsは、次世代の技術革新を創造するソフトバンクの大胆なビジョンとポジショニングの一部として参画できることをうれしく思います。また、われわれは、技術の進化は人類のためにあるべきというソフトバンクの信念を共有しています。そして、高度なロボットが活躍できる領域を広げ、よりスマートでよりつながったネットワーク社会において有用な活用方法を創造することを使命として、ソフトバンクと協力していきたいと考えています。


また、ソフトバンクグループの代表取締役社長である孫正義氏は以下のようにコメントしています。

今日 、人間の能力では解決きない数多く課題が存在します。スマートロボティクスは情報革命の次のステージ重要な推進役であり、また、Boston Dynamics創業者のMarcとそのチームは、最先端のダイナミックなロボット分野における明確なテクノロジーリーダーです。私は彼らをソフトバンクファミリーに迎え入れることができ感激しています。ロボティクス分野を発展させ、生活をより快適・安全に、またより充実させることができるような活用方法を探求し続けるBoston Dynamicsをサポートしていくことを楽しみにしています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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