iOS 11ではiMessagesでサクッと送金可能に、ARにも対応しSiriには「Intelligence(知能)」を搭載
Appleの開発者イベント「WWDC 2017」で、最新OS「iOS 11」の発表がありました。iOSとmacOSのメッセージアプリの同期、Apple PayのP2Pペイメント対応、Siriのアップデート、Apple Mapの施設内ガイドサポートなど、数多くのアプリのアップデートが行われています。
4つ目
iOSの話へ
現在Appleが提供している「iOS 10」の満足度はなんと96%
iOSとAndroidという2つのモバイルOSについて、それぞれのプラットフォームで最新バージョンとなるiOS 10とAndroid 7をインストールしているユーザーの割合はそれぞれ以下の通り。
そんな多くのユーザーに愛されるiOSの最新バージョンが「iOS 11」
テクノロジー面について
12個のアプリの新機能をチェック
メッセージアプリ。メッセージがiCloudで管理され、複数の端末でアプリを同期し、メッセージの共有が可能になります。
メッセージは暗号化され、デバイスで使用する容量を小さく、そしてバックアップを高速にします。
Apple Pay
Apple Payはモバイル端末で使用されているコンタクトレスな支払い方法として、ナンバーワン
このApple Payの機能が、iMessageでも使用可能になり、個人間のメールのやりとりで支払いが可能になります。画面下部で送金額を選択すると……
こんな感じであっという間に送金。
支払いはWalletにひも付けされているデビッドもしくはクレジットカードから行われます。
続いて、Siri。まず、アイコンが変化しました。
Siriは毎月3億7500万ユーザーの端末で使用されています。
ディープラーニングによって、Siriはより自然な会話ができるように。
ベータ版ではあるものの、翻訳機能も登場。
英語から中国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語に翻訳できます。
Siriに新たに追加された「intelligence(知能)」について。
Siriはあなたの「興味」や……
デバイスの使い方を理解するように。
そして、次にあなたが何をしたいのかも理解し、提案を行います。
全てのデバイスに搭載
続いて、カメラ機能へ。
ユーザーによって撮影される写真は、年間1兆枚にまで到達しています。
iOS 11ではH.264に対応
高効率な動画のコーディングが可能になります
Jpeg画像については……
コンプレッションが2倍に。
ポートレイトモードは画質が向上し、光量が少ない場所でも美しい写真が撮影できるように。光学イメージスタビレーション、トゥルートーンフラッシュ、HDRも改良。
APIについて
iOSのフォトには新たにマシーンラーニングを使った「Memories」機能が搭載されます。これは、人工知能がそれぞれの「Memories(思い出)」を認識するというもの。
Live Photosも編集可能になり、切り取りやミュート、ループ、バランス、長時間露光などの機能が搭載されています。
デモ
マップアプリではショッピングセンターなど建物内の案内も可能に。
なお、ショッピングモールの案内については、まずは、ボストン・シカゴ・香港・ロンドン・ロサンゼルス・ニューヨーク・フィラデルフィア・サンフランシスコ・サンノゼ・東京・ワシントンに対応します。
また空港にも対応しているので、時間のない乗換時に行き先がわからずに慌てることもなくなりそうです。
ナビゲーション
車のナビとしてiOS端末を使用した時に制限速度が守られているかどうかを示し、レーン案内もしてくれるように。
「Do Not Disturb While Driving(運転を邪魔しないで)」機能で通常ならば画面上に表示されるメッセージなどを非表示にしてくれたりも可能になりました。
新バージョンになった「AirPlay 2」をHomeKitで用いることで、HomeKitによってスマートスピーカーをコントロールすることが可能に。
別々の部屋で別々の音楽を掛けるときも、iOS端末からコントロール可能です。
Apple Music
Apple Musicでは、友人が今聞いている音楽は何か?ということをリアルタイムで知ることができるようになります。
また、MusicKit APIを使えば開発者らは自作のアプリからApple Musicにアクセス可能にできます。
App Store
毎週5億人のビジターがあり……
1日に1800億のダウンロードが行われています。
開発者に支払われているお金は700億ドル。
デモでは、App Storeに「Today」タブが追加され、リリースされたばかりのオススメアプリが表示されることが示されました。加えて、これまではなかったゲームタブも追加されました。全体的に、編集者の役目が大きくなっています。
「ARKit」と呼ばれる機能もiOS 11に搭載されます。
デモではカメラを通して端末がARで物体を捉え、サイズや光量などを予測。
世界で最大のARプラットフォームになるとのこと。
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