Google社員が勤務時間中にスタートアップを構築できる「エリア120」とは?
By Quinn Dombrowski
Googleは仕事の時間のうち20%、または1週間のうち1日をサイドプロジェクトに使ってもOKという「20%ルール」を採用していることで知られています。Googleはこのシステムを拡張した社内スタートアップ部門「Area 120(エリア120)」を立ち上げており、Googleで働きながら自分のアイデアを実現する体制が整えられています。
Google Preps New Corporate Incubator — The Information
https://www.theinformation.com/google-preps-new-corporate-incubator
Google CEO Sundar Pichai Confirms 'Area 120' Corporate Incubator
http://www.forbes.com/sites/miguelhelft/2016/05/19/google-ceo-sundar-pichai-confirms-area-120-corporate-incubator/#72704694f73b
Sundar Pichai on Area 120 - Business Insider
http://www.businessinsider.com/sundar-pichai-on-area-120-2016-5
Googleが2016年5月にその存在を認めた「エリア120」は、Googleに昔から存在していた「20%ルール」を正式に使えるようにしたプログラムです。Googleのサンダー・ピチャイCEOは「1週間のうち1日をサイドプロジェクトに充てることができ、Googleが持つ膨大なコンピューティングリソースを使えるようにすることで、従業員のプロジェクトを支援したいと思っています」と説明しています。
By Maurizio Pesce
エリア120のプログラムに参加するにはビジネスプランの提出が必要で、ピチャイCEOに認められれば就業時間の20%を使ってサイドプロジェクトに充てることができるようになります。プログラムの最長期間は6カ月間となっており、Googleに勤務しながらにして、合計24日間の時間を使ってスタートアップ事業を進められるというわけです。プログラムの参加者は、Googleの最先端設備や大規模なインフラ、およびサービスなどを活用でき、エリア120から独立するためにGoogleから投資を受けられる可能性もあるとのこと。
さらにエリア120では、企業開発部門のトップであるドン・ハリソン氏と、長年にわたってGoogleフォトなどのプロジェクトを監督しているブラッドリー・ホロウィッツ氏の指導も受けられるという、至れり尽くせりなプログラムになっているわけです。これまでも20%ルールからは「Google ニュース」「Gmail」「Google AdSense」といったGoogleの主要なサービスが生まれているため、今後のGoogle従業員の活躍が期待されます。
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