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新型MacBook Proの「バッテリー残り予想時間」の表示がアップデートで削除


MacBookのバッテリーアイコンをクリックすると、バッテリーがあと何時間で切れるかを計算して表示する機能がありましたが、最新アップデートとなる「macOS 10.12.2」より、この機能が削除されています。

Why Apple is removing ‘time remaining’ battery life estimates following MacBook Pro complaints | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2016/12/13/why-apple-is-removing-time-remaining-battery-life-estimates-macbook-pro/


macOS 10.12.2では、新しい絵文字、Touch Barのスクリーンショット撮影機能などが追加された一方で、バッテリーアイコンをクリックすると表示されていた残り時間の計算機能は削除となっています。Appleはこの機能を削除したことについて「表示時間が正確ではなかったため」と説明しています。

Touch Bar搭載の新型MacBook Proは13インチ、15インチともにバッテリーの消耗が速すぎるという問題が報告されていました。Appleは新型MacBook Proのバッテリーの使用時間を「最大10時間」としていますが、バッテリーが満タンの状態で残り時間が「4時間38分」と計算されたスクリーンショットなども挙がっています。

この件を調査した9to5Macによると、バッテリー残り時間の計算が不正確なのは事実で、低電力モードなどバッテリー残量に関係する変更を行った時に予測が難しくなるとのこと。計算時間はバッテリー消費の激しいアプリを使うことでも変動するため、「残り1時間」と表示されていても使い方によっては30分後にバッテリーがなくなることもあります。Appleはこれを誤解を生む機能ととらえ、削除に踏み切ったものと思われます。


なお、9to5Macの調査によると、新型MacBook Proで「バッテリー消費が激しい」という報告が多数挙がっているのは、新しくMacBook Proに設定したiCloudの同期が原因の1つとのこと。iCloudを設定したばかりのマシンでは、ストレージの最適化、Spotlightのインデックス作成、写真アプリの顔認識機能などがバッテリーに大きな負担をかけることがあります。さらに大量のデータを持つユーザーがiCloudを同期すると、バックグラウンドで同期するiCloudがバッテリーを著しく消費してしまうわけです。セットアップから数日たてばバッテリー消費問題は改善されると、9to5Macは話しています。

また、Appleがいう「最大10時間」というバッテリーのスペックは特定の設定に基づいたものですが、9to5Macの調査でもバッテリーの持続時間は「約8時間」を記録し、新型MacBook Proにハードウェア面でバッテリーの問題は見られなかったと報告されています。

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in ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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