1日4000万回というすさまじい勢いで「Spotify」がSSD・HDDに大量のデータ書き込みを繰り返して寿命を縮めていることが発覚
音楽聞き放題サービスの「Spotify」が2016年11月10日からついに日本でも一般公開され、広告付きのフリープランでは無料で音楽が聞き放題になってます。しかし、「Spotifyサービスを利用することで、SSDやHDDなどのストレージが痛めつけられる」という指摘が挙がっています。
Major I/O write bytes on the Spotify Desktop app. It will kill SSD drives in record time! - spotify
https://community.spotify.com/t5/Ongoing-Issues/Major-I-O-write-bytes-on-the-Spotify-Desktop-app-It-will-kill/idi-p/1476745#comments
Spotify is writing massive amounts of junk data to storage drives | Ars Technica
http://arstechnica.com/information-technology/2016/11/for-five-months-spotify-has-badly-abused-users-storage-drives/
SpotifyユーザーのKoutasnさんがSpotifyの公式掲示板に、「私のノートPCのSSDに1時間に10GBものデータが書き込まれたのを見つけました。犯人捜しをしたところ、Spotifyでした」という書き込みを行いました。KoutasnさんがさらにSMARTデータを調査したところ、約2時間半の間に約28GBものデータが書き込まれるのを確認し、なんと音楽を聴いていないアイドル状態でもデータ書き込みが行われているのを見つけたとのこと。
「SpotifyがSSDの寿命を縮めてしまうレベルで大量のデータ書き込みを行っている」というKoutasnさんの驚きの報告に対して、「私も同じ状況。1日に100GBも書き込んでいる」というfirefさんの報告も上がるなど、Spotifyによって大量のデータ書き込みが行われているという指摘が相次いでいます。
SpotifyユーザーのPaul Millerさんによると、この問題は数千人規模のユーザーに影響を与えているSpotifyソフトウェアのバグだとのこと。公式掲示板の書き込みには、大量のデータ書き込みは「Mercury.db」という文字列が含まれるデータベースファイルに関連づけられているという報告も上がっています。しかし、Spotifyユーザーによってさまざまな解決策が模索されているものの、Spotify自身がバグを修正したプログラムを速やかにリリースすべきだとArs Technicaは指摘しています。
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