ハードウェア

料理を自動で口元まで運んでくれる食事介助ロボット「Obi」


手や腕の不自由な人が食事をする際には介助者の力を借りる必要がありますが、手を動かさなくとも一人で食事を取れるようにと食事介助ロボット「Obi」が開発されています。Obiはロボットアームとお皿が合体した形をしていて、アームの先に取り付けたスプーンで食べ物をすくい取って、人間の口元まで自動で食べ物を運ぶようになっています。

Obi | Robotic feeding device designed for home care
https://meetobi.com/

Obiはロボットアームの先にスプーンが磁石で取り付けられていて、お皿に入った料理をすくって人間の口元へ運びます。お皿は4分割されていて、異なる料理を分けて入れられるようになっています。Obiは多発性硬化症筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病などで手の不自由な人の使用を想定しているとのこと。


本体はプラスチック製で、スプーンとお皿は食器洗浄機・電子レンジ・冷蔵・冷凍に対応しています。リチウムイオンバッテリーを搭載していて、1~2時間の充電で最長4時間使用可能となっています。


小さくカットされた果物や、粘り気のあるお米など、あらゆる形状の食べ物をすくって運ぶことが可能。


Obiは完全自律型のロボットではありません。Obiを使用する際には、介助者が「Teach」ボタンを押しながらロボットアームをお皿から人間の口元へと動かして、料理を運ぶ動きをObiに学習させる必要があります。


お皿の横にも「Teach」ボタンと、本体の電源ボタンを搭載。


食事を取る人が自由に食べるタイミングや食べたい料理を選べるようにするため、足で踏んで操作するペダルや、圧力センサーを搭載した枕、マウスピースなどのアクセサリーが用意されています。アクセサリーを接続するための3.5mmイヤホンジャックは本体側面に搭載。


高さと幅はともに17インチ(約43cm)、奥行きは12インチ(約30cm)。


収納時は高さ6インチ(約15cm)に畳むことが可能です。


実際にObiを使って食事を取っている様子は以下のような感じ。


Obiが食事を自動で口元まで運んでいる様子は、以下のムービーの1分20秒あたりから見ることができます。

Meet Obi - The Robotic Dining Companion - YouTube


Obiは公式サイトで1台4500ドル(約45万円)で販売されています。日本への発送にも対応していて、別途84.60ドル(約8500円)の送料が必要です。

Obi | Order Obi | Purchase your robotic self feeder
https://meetobi.com/index.php/shop/shop-obi/obi

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in ハードウェア,   動画,   , Posted by darkhorse_log

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