Airbnbに転職した元ポーカープレイヤーが語る求人の交渉で役立つテクニック

monkeywing

転職活動で給料を重要視することがありますが、給料の交渉はなかなか難しく希望よりも低い額にも関わらず受け入れて入社することもあります。そんな転職時の求人に関して、元ポーカープレイヤーからプログラマー養成学校のApp Academyに転職し、記事作成現在はAirbnbでソフトウェアエンジニアを務めているというHaseebさんが、少しでも良い条件の会社で働くべく転職で使える6個の交渉テクニックを公開しています。

Ten Rules for Negotiating a Job Offer — Free Code Camp
https://medium.freecodecamp.com/ten-rules-for-negotiating-a-job-offer-ee17cccbdab6

Haseebさんは、そもそも転職活動をしている人の考え方が間違っていると指摘。1社から内定をもらって「やった！仕事が決まった！安心した」と喜ぶのではなく、就職とは労働を対価にして会社からお金をもらう契約であるというのを忘れてはいけないとのこと。この考え方を頭に入れて、次の交渉術を読むのがベターです。なお、給料に関する交渉を行うのは内定をもらった後になります。

◆01：全てをメモに取る
内定をメールでもらったら、書かれていることを全てにメモにとります。どれだけくだらないことでもメモに取るのが重要。給料の交渉では、情報をできるだけ集めるのが大切であり、特に会社から得る情報はログとしても役立つのでしっかりと記録しておきます。

By Nilufer Gadgieva

◆02：内定を受け入れるドアは開けっ放しに
どの内定を受け入れるか、最後の最後まで交渉を諦めないこと。企業はあの手この手を使って入社させようとしますが、最後に決定を下すまでは交渉を続けて妥協してはいけません。

By Nathan

◆03：情報は力なり
企業と給料を交渉する上で大事なのは、いかにして自分の情報を渡さないようにするかということです。以前務めていた会社での給料といった情報は企業に教えてはいけません。採用しようとしている会社は前任者の給料といった詳細を教えてくれないので、こちらも教える必要はないはず。

By Antony ***

企業にとって採用とは、入札金額が一切不透明なオークションに参加しているようなものです。企業との交渉で優位に立つには、企業に「今から採用している人は何を考えているかわからない」と思わせることが大事。内定の返事には「ありがとうございます。実は、ただいま他の企業ともお話をさせていただいていて、そちらの内定の詳細についてはお答えできません。しかし、御社と話し合えば最良の選択をできると思っています」とでも返して交渉で優位に立ちましょう

◆04：いつでもポジティブ
給料の交渉を続けている内に、交渉が長すぎるため面倒になることがありますが、この場合でも企業に「ものすごく働きたいです！」「あなたの会社が大好きです」と言って、自分が前向きな気持ちでいることをアピール。採用しようとしている人がだんだんとやる気をなくしている、というのは企業も簡単に気づき、その後の給料交渉に悪影響を及ぼしかねません。

By Pabak Sarkar

◆05：意思決定は他人にさせる
内定の内容は家族や友達に相談して決めて、自分1人が意思決定者にならないこと。これはカスタマーサポートで使われているテクニックで、クレームに応対する人は自分に決定権がないことを理解しているため、プレッシャーが少なく落ち着きながら状況を整理できるそうです。つまり、最終決定を他人にさせることで、自分が冷静になれるというわけ。

By Partha S. Sahana

◆06：1社に絞らない
企業のレベルやオファーされている給料の額に関わらず、内定はたくさんもらうべきです。そして、他の企業からも内定をもらっていることを、今受けている企業に伝えます。もらっている内定が誰でも知っている大企業であれば会社名を教えてもよいですが、そうでない場合は会社名を伏せておくのがベター。「この人を採用したいという会社は他にもたくさんあるのだな」と企業に思わせて、労働市場における自分の価値を上げる必要があります。

By denvie balidoy

企業の目的は人材を雇って働いてもらい、その人にかかる人件費よりも多くを稼いでもらうことです。しかし、面接だけでは本当に多くを稼ぎ出すかどうかはわかりません。それを見いだすための指標となるのが、その人の経歴と、他の会社から内定を受け取っているかどうかです。だから、内定をもらった会社に他にも内定があることを伝えるのは、転職時の交渉において非常に重要になってくるわけです。